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［和side］
ピンポーン！
潤「あ！きたきた〜」
「おかえり〜、待ってたよ〜」
翔にぃの報告があってから、薫ちゃんが我が家に
遊びに来てくれることが増えた。
翔「ただいま。歓迎ありがとう。笑」
薫「んふふ…いつ来ても賑やかで嬉しい」
翔にぃと薫ちゃんの笑顔を見るとホッとする。
いつかは、翔にぃと薫ちゃんが結婚して…それで
家族が増えたらいいな〜なんて密かに思ってる。
翔「あ、夕飯待っててくれたの？」
智「んふふ…もちろん。みんなで食べよ〜」
薫「ありがとうございます」
「食べよ、食べよ〜」
さり気なーく薫ちゃんの隣に座ろうとしたら
「おい！お前はこっちな」って翔にぃの隣の椅子を
指定される。笑
「なんでぇ〜…ちゃんと食べるから」
翔「だーめ。弁当も残したんだろ？報告しっかり
もらってるんだから。笑」
「ぶぅ…」
薫「んふふ…」
ここ2.3日ね、食欲がなくて。
翔にぃに監視されてんの。笑
薫「和くん、頑張って？」
「んぅ…そしたらゲームしてくれる？」
薫「んふふ…いいよ」
やった！なら、頑張れそう。
薫ちゃんは最近、俺らのお姉ちゃんみたいな
存在になりつつある。
［潤side］
薫ちゃんは「いつもご馳走になってるから御礼に」
って、休日にご飯を作りに来てくれたりして。
智にぃが作ってくれるご飯が、もちろん一番好き
だけど、薫ちゃんが俺らの為にって作ってくれる
料理もとっても美味しい。
みんなでワチャワチャ、いつもと変わらない時間を
過ごしていたのに…
翔「大事な話があるんだ…」
翔にぃが急に真面目な顔になって話を切り出した。
そしたら途端に薫ちゃんも俯いてしまって…
あ、よくない話だ…って直感的に。
翔「薫ね、来年の4月から2年間、海外に行くんだ」
薫「自分で希望したことなの。もっと勉強して
沢山の子ども達を救える看護師になりたい」
突然の話に「やだ」って言葉が飛び出しそうに
なったけど…
翔「別れたりしないから。海外で頑張る薫を
支えていく」
薫「んふふ…翔くん、頼もしいでしょ？」
あ…この2人なら大丈夫だなって。
智「俺らは応援するよ。もう家族だもん。ね？」
雅「もちろん。短期間戻ってくるときは、ここに
泊まったらいいよ。ね？」
和潤「うんっ！待ってるね！」
もちろん、薫さんと会える日が少なくなるのは
寂しい。
でも、薫さんならきっと…もっと沢山の子ども達を
笑顔にできると思うから。
和と俺が笑顔をもらったみたいに…
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
