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［智にぃside］
翔が緊張気味の中、
せっかく「あのさ…」って一言目を切り出そうと
したのに、和が「むぅ…」って豪快にいじけた声を
出して中断。笑
翔「もう…なんだよ？笑」
和「ん〜…それがいいって言ったのに…」
和が指を指す先は、雅紀のケーキ。
トナカイのドーム型のチョコレートケーキね。
「トナカイがいいの？」
和「むぅ…雅にぃにそう言ったもん」
雅「あひゃ！そうだっけ？笑」
和「ん〜…いじわるっ！」
雅紀のやつ、知っててわざと和にトナカイを
あげなかったな？笑
翔「もう…そんなくだらないことかよ。笑
交換すりゃいいじゃん」
翔はくだらないワチャワチャに邪魔されて呆れ
気味。
薫さんが「んふふ…」って笑ってる。
翔「交換してやれよ！笑」
雅「やーだね。笑」
和「むぅ…」
和は口を尖らせて拗ねながら「智にぃが言って」
って袖を引っ張ってくる。
「雅紀、交換してあげて？」
雅「しょーがないなー。笑」
雅紀は和のことを、からかいたいだけだから
ケーキはなんだっていいんだもん。笑
俺に言われりゃ、すぐに交換してあげて。
和「きゃはっ！ありがと！」
思いきりからかわれたというのに、とびっきりの
笑顔でお礼を言う可愛いやつ。
トナカイがあらしみたいに可愛いから、この
ケーキが良かったんだと。
薫さんは「家だとまた雰囲気違うんだね」って
翔に一言。
それに対して「ごめん、騒がしくて。笑」って
答えた翔の顔はすっかりお兄ちゃんで。
雰囲気が違うのは和だけじゃなくて、兄弟みんな
なんだなと、実感。
ワチャワチャしてる間に、翔がかしこまっていた
ことなどすっかり忘れ去られたから。笑
翔「もういいや…笑。とりあえず頂こう」
「んふふ…そうだね。薫さん、ありがとうね」
『いただきまーす！！』
ケーキを食べて、一旦談笑して楽しむことに。
薫「翔先生は、お家ではどんはお兄さんなの？」
和「え〜っとね〜…」
翔「変なこと言うなよ？笑」
和が考え込んでいる間に…
潤「家でね、すごくカッコいいよ！勉強とかね、
教えてくれる！」
潤が嬉しそうに話し出した。
潤「病院でもカッコいいけどね」
薫「んふふ…大好きなんだね」
薫さんのこの言葉には双子揃って頷いて。
翔は恥ずかしそうに「もういいよ…変な質問
しないで。笑」って薫さんを止めてる。
いい雰囲気になったから、切り出すなら今が
いいんじゃないかな？
そう思って翔を見つめたら「…ん」って頷いた。
よし、今度こそね。笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
