2766.【2】 ページ16
［潤side］
男の人に声を
掛けられた時は、モデルなんて…って思って
いたけれど。
友達も「やってみればいーじゃん」って言って
くれたし、和も「見たい！」って笑顔だし。
せっかくの機会だから、挑戦してみるのもアリ
かなって思ったんだ。
翔にぃが心配するだろうな…とは思ったけど、
俺の想像以上で。笑
呆れちゃうけど、嬉しい気持ちの方が勝ってる。
やっぱり、それだけ大事に思ってくれてるって
ことだって分かるからね。
翔「よし。怪しいとかではなさそうだな」
智「んふふ…」
雅「…笑」
事務所の人が家に来てくれて、打ち合わせ的な
こともして。
いつも以上に心配性な翔にぃを、智にぃは見守る
ような優しい眼差しで見つめてる。
雅にぃも苦笑いしつつも「翔ちゃんいたら安心
だね！」って笑ってる。
翔「潤？いつまで寝てんの。遅刻すんだろ？」
「んん…眠い…」
撮影当日の朝は、若干張り切ってる翔にぃに
起こされるっていう。笑
和「んふふ…俺もいく。車でお留守番してる〜」
翔「なら和も早く着替えて？」
和「きゃはっ！はーいっ！」
「…はぁい」
眠いなぁ…笑
和も付いてきて、車でゲームして待ってるって。
なんだかんだ和も気になってるみたい。笑
智「んふふ…頑張っておいでね」
雅「感想聞かせてね〜」
智にぃに頭を撫でられて玄関を出る。
話では聞いたけど、撮影なんて想像も出来なくって
ドキドキしてきちゃうな…
こんな機会でもなければ来ることもない感じの
大きなビルの地下に車を停めて。
翔「2.3時間って言ってたけど大丈夫？」
和「ふふ…大丈夫。それくらい待てるよ。笑」
翔「途中でLINEするから。ゲームの途中でも
必ず返せよ？」
和「…はぁい」
あからさまに面倒くさそうな顔で返事をした和の
頭を翔にぃが「こら、このやろ！」って小突いて、
和は「きゃはっ！」って声を上げた。
和「じゃ、いってらっしゃい！」
「ん、いってくる！」
後部座席のリクライニングを倒して、ブランケット
に包まれてゲームを始めた和。
幸せそう。笑
俺は緊張してるっていうのに…
男「潤くん、おはよう。よろしくね」
「…よろしくお願いします」
男「緊張しなくていいからね。まずはヘアセットと
メイクからね」
「はい」
撮影場所のスタジオとは別の部屋に案内された。
翔にぃは付いて来ようとして「お兄さんは
スタジオでお待ちください」って止められてた。
もう…
恥ずかしいから、あんまり過保護にしないでよ。笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
