2749.【3】 ページ49
［雅にぃside］
「寝る前にトイレ
いっておこうね」
和「うん！」
「お、素直じゃーん。笑」
やけに素直だな…と思ったら両手を突き出して
きた。
和「ん！！」
「はいはい。笑」
抱っこで連れてけってことね。笑
腰やられそうだから、行きは抱っこで帰りは
おんぶ。
和「あ、ジュース！」
「翔にぃに聞いてからにして？」
冷蔵庫に寄り道させられそうになって…
翔「飲んでもいいけど、夜中トイレにいきたく
なるんじゃない？」
和「そしたら起こすね？笑」
「このやろっ！」
和「きゃはっ！」
「…ちょっと、危ないって」
おんぶしたまま脇腹突いたら、クネクネするから
俺が大変になるだけだっていう。笑
翔「あと寝る前に水飲んでな？」
和「はぁーい！」
冷蔵庫の扉を開けたら、自分でパックのジュースを
取り出して「進んでいーよ」ってさ。
「俺、馬じゃないからな？笑」
和「きゃはっ！知ってるよ〜。」
何したって可愛いから許されるけどね。笑
はしゃいでて可愛いんだけど、寝る間際になって
少しだけ顔を曇らせるようになって。
和「寝るまでいてね…？」
「ん、いるよ。痛む？」
和「ん、少し…」
「さすってようね」
和「ありがと…」
しばらくすると不安そうな顔をしながらも目を
閉じるんだけど…
寝たかな…って頃にパチッと目を開いて「まだ
いてね…？」って確認してくる。
「いるよ…」
足をさすりながら眠りに導こうとしても、なかなか
眠れないみたいで…
不安定なのかな。
和「ん、んん…」
「…痛い？」
和「んん…」
どっちつかずの返事…
無理なく寝かせてやろうと思ったけど、なかなか
難しい…手強い。
そのうちに翔にぃが「…どう？」って様子を
見にきてくれて。
「寝れないみたい…」
翔「かず…？痛い？」
和「んん…」
翔「薬飲もっか。持ってくるから」
和「んん…」
ちょっとグズグズも始まっちゃって…
だけど翔にぃが持ってきた薬は嫌がることなく
飲んでくれた。
その後も何度もウトウトするんだけど…ね。
翔「今日、このまま寝てやれる？」
「大丈夫だけど、その方がいいかな？」
翔「ん、多分。ひと肌恋しいのかも…」
「なるほど。じゃあ、そうしてみる」
翔にぃの言葉で、足をさすられているだけじゃ
足りなかったのか…って納得して。
隣に布団を敷いて寝転んで、ウトウトしている和に
ピタッと体を寄せる。
和「んん…」
「いるからね…」
これで、朝までぐっすり…かな？笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年10月3日 22時
