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［智にぃside］
翔「少し食べて
薬飲もっか。な？」
和「んん…」
「美味しいよ？」
豆腐を多めに、挽肉と混ぜて一口大に丸めて、
シチューに入れてみたんだ。
食欲なくてもハンバーグなら食べたがるから。笑
スプーンで半分にくずして、スープと一緒に
掬い上げる。
「あーん…？」
和「あー…」
声掛けに反射的に口開けた感じもするけど…笑
えらい、えらい。
和「ハンバーグ…」
「んふふ…気付いた？」
和「…ん、おいし…」
スープカップ半分くらいだけど食べられたから
翔に褒められて嬉しそうだったんだけど…
翔「点滴しておこっか、ラクになると思うよ」
和「やだ…いい」
翔「じゃあ、夜な？」
和「んん…いい。点滴、いらない、もん…」
点滴の話で一気に不機嫌に。
そのまま寝てしまった。
夕飯前に起きてからもグズグズが止まらない。笑
「せっかく5人揃ってるのに…笑」
和「…いらない」
翔「なんにも食べないは駄目。どれにする？」
和「んー…お腹、空いてな、い…」
和は翔から目を逸らしてグズグズ…
それから「なんで俺はお腹空かないの…」
「みんなは空くのに…」って呟いて意地けた。
翔「薬の影響もあるし、体調悪いんだから
仕方ないよ」
和「…やだ」
今回ね『なんで俺だけ』『みんなはできるのに』
が悔しくて仕方ないみたい。
授業受けれなかったこともそうだし、点滴の時も
「なんでみんなは点滴しないのに」って
ブツブツ抗議してたから。
日頃のストレスの積み重ねもあるだろうし、
少しずつ解消してやれたら…って思うんだけどね。
なかなか難しい。
翔「後で聞くから。少しだけ食べよう？」
和「ん〜…欲しくな、い…」
翔「ふりかけ持ってきてやろうか？」
みんなが色んなこと提案して、結局『ふりかけ
おにぎり』ができた。
愛されてるなぁ…和は。笑
雅紀とソファーに移動して、潤がゲームをするのを
見ながら、少しずつだけど口に運んでる。
時折「すごい」とか「んふふ…」って笑いながら
食べられているから、よかった。
翔「薬飲ませ終わったら点滴するからお願い」
「ん、了解。ちょっと自暴自棄だね…」
翔「そうだね、心配だわ…」
キッチンで話していたら雅紀がジュースを取りに
きたから、翔が「ついでに飲ませて」って水と
薬を託した。
ゲームやらせてしまうと、診察も点滴も余計に
やらせてくれなくなるから…
雅紀が薬を飲ませた後すぐ、和室に連れてきて
くれた。
んふふ…ブゥ垂れてる。笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年10月3日 22時
