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［和side］
一応、警察にも相談して
パトロールを強化してもらったりして。
だけど一向に進展がないから「やっぱり俺の
勘違いだったな〜」って安心し始めていたんだ。
だから潤のことも待たずに学校を出た。
もちろん、すぐに追いかけてきてくれるって
分かっていたから安心感もあったんだけど…
学校から離れてすぐ後をつけられてる感じがして。
振り返るのが怖くって少し早歩きしてたら
後ろから潤の声がした。
ホッとして振り返ったら、目の前に知らない人…
次の瞬間にはもう地面に倒れてた。
潤「かず！…大丈夫？」
「…んん、痛い…」
一瞬過ぎて何が起こったのか分からなかった。
でも頭と体が痛い。
近くにいた人が「大丈夫ですか？」って
来てくれて。
潤が智にぃに連絡を取ってくれて。
ストーカーは、公園の周辺をパトロールしていた
警察官が捕まえてくれたみたい。
それなのに、恐くって震えが止まらない…
事が進んで、自分の身に何が起こったのか
分かるようになってきた。
智「恐かったね…もう大丈夫だからね」
「…ん」
潤「かず…ごめんね」
「…んーん、潤のせいじゃ、ないよ…」
智にぃが車で迎えに来てくれて、病院に向かう。
「…っ、んっ…」
潤「大丈夫だよ。恐いね…」
車の中では潤がずっと肩を抱いてくれて、病院に
着いてからは翔にぃが駆けつけてくれた。
翔「痛かったな…」
「…っ、んっ…んくっ…んっ…」
翔「もう大丈夫。パパッと治してやるから」
抱きしめてくれて…
俺、みんなに甘やかされ過ぎだよね。笑
翔「ちょっと診せてな？」
「…ん」
おでこの傷が痛い。
少し切れちゃってるのと、地面に打ってしまって
痣になっているみたい。
消毒してガーゼを貼ってもらって、その上から
保冷剤を当ててもらった。
翔「あと、どこ痛い？」
「ここ…」
地面に倒れた時に肩もぶつけた。
右肩がずっとズギズキ痛んでたんだ…
翔「回せる？」
「…ん」
痛むは痛むけど、動かしたりはできる。
一応、レントゲンは撮ったけど、骨折は免れた
みたい。
ホッとすると同時に病院嫌いの気持ちが。笑
「もう、帰りたい…」
智「ん、帰ろうね。翔にありがとうして？」
「ありがと…」
翔「どういたしまして。すぐ帰るから、家で
待っててな？」
「…ん」
家に帰ったら警察の人がいて「少しお話いい
ですか？」って。
「…っ、んくっ…話したく、な…」
智「潤？部屋に連れてってやって？」
思い出したくない…
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作者名：空
| 作成日時：2017年10月3日 22時
