2682.【4】 ページ32
［智にぃside］
痛いー…
熱が下がって仕事ができるのは嬉しいけど
お尻の注射は思ってたよりずっと痛いし。
しかも2本も刺されるから…
翔「終わりね。お疲れさま…」
「ん、ん…」
揉まれるのも痛くって翔にされるがまま。
「寝て待ってて」って髪の毛に優しく触れられて
安心して、そのまま眠ってしまった。
注射は痛いけど効果は抜群で、目覚めてからは
熱も下がって体も軽くなってて仕事が出来る。
このまま下がってくれてればいいのに…
翔「まだ高いね…」
「もう…なんで下がんないの…」
翌朝はまた39℃台に逆戻り。
翔「今日の午後仕事できれば終わるんでしょ？」
「…ん、そうだけど…」
翔「だったら頑張って注射してこよう？」
「んん…もうやだ…」
もう嫌だよ、あんな痛いの。
翔「こんなに熱あったら仕事出来ないよ…」
「でも、やだ…」
ベッドでぐだぐだ。
布団を被っては剥がされ…笑
翔「仕事する時間なくなっちゃうよ？」
「やぁだ…」
翔「嫌でも行くの。ほら、準備するよ？」
「んん〜…」
翔「今日、俺休みだから。パパッと病院で
注射して、家でのんびりしよ？」
「…休み、なの？」
翔「ん、お休みだよ」
午前中の外来も出なくていいんだったら、
診察室のベッドで眠って待たなくっても
いいんだって思って。
「…ん、いく…」
そしたらちょっと嬉しくて頑張れそう。笑
でもねー…
いざ病院で注射となると、やっぱりちょっと…笑
「今日は1回だけにして…？」
最後の悪あがきをしたくなる。
翔「足りないからだーめ。ほら、手どけて？」
「んん〜…」
翔「先生にお願いして帰っちゃうよ？笑」
「ん〜…やぁだ…」
翔「注射頑張ったら一緒に帰れるよ？」
「んん…」
翔「どうする？帰る？帰らない？」
「…帰る」
翔「はは！よし、決まり！笑」
なんかちょっと遊ばれた感あるけど…
翔「今日で最後だから。頑張ろ？」
「んっ…、んん…」
翔「よしよし…痛いね」
お尻がぁー…
「んん…もうやだ…」
翔「はい、嫌だね〜…笑」
「嫌だ」って言ってんのに、軽く流され
お尻にプスッと刺さる注射針…
「ん〜…」
翔「動かないでね、余計痛くなるよ？笑」
「んん…」
翔「おしまいね。3日間よく頑張ったね」
翔は処置の時は容赦ないけど、終わったら
とっても優しくて。
もうお尻に注射は懲り懲りだけど、そのお陰で
仕事も捗ったし、翔も付きっきりで優しくして
くれたから…
プラマイゼロかな。
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年9月3日 16時
