2606.【2】 ページ6
［翔にぃside］
LINEを見て
少し心配したけど、数分後には
『落ち着いてる。もう寝そう』って届いたから。
簡単に返信して、俺も目を閉じた。
5時半過ぎに智にぃが起きても、和は起きることなく
眠っていたから、情緒はそこまで不安定では
ないんだろう。
お弁当作りやら、朝食の準備をする智にぃと
リビングで少し話して。
そろそろ和が起きる時間。
朝の体調チェックの準備をして、ベッドサイドに
座って観察。笑
ミッキーは智にぃが起きる時に、連れてきて
置いてあげたらしい。
今はうつ伏せに寝ながら抱き締めてる。
和って寝方が可愛いんだよね。笑
和「ん…んん…」
何度かモゾモゾ動いた末に、寝返りをして
ゆっくりと開かれた目。
「おはよう、和」
和「ん…んん…はよう」
ビヨーン…って伸びをして目を擦って。
起き方はいつも一緒。笑
そっと頭を撫でたら、ニコッと笑って寄って
きたから、体温計を挟ませる。
夢のことには触れずに、他愛ない話をして
聴診の準備をしていたら…
和「…とにぃ、は…？」
「智にぃ？」
和「…ん。どこ…？」
やっぱり夢の影響は残ってた。
「お弁当作ってくれてるよ？」
和「…とにぃ、きて欲し…」
「呼ぶ？」
和「…ん」
潤み出した目からは、涙が零れ落ちそう…
［智にぃside］
コールボタンが押されたから、慌てて駆け付ける。
「かずー、おはよ〜」
和「…ん、んっ…」
「ふふ…泣かなくて大丈夫」
俺を見つけて伸ばされる手。
握ったらすぐに「ここきて…」って、隣に寝て
欲しいってお願いしてきた。
「まだ途中？」
翔「ん、まだ体温だけ。フォローしてもらって
いい？」
「もちろん」
隣に寝転んだら、コロン…と寝返りして
お腹に引っ付いてくる。
翔「かず？背中に聴診器当てるよ？」
和「…ん」
体調チェックを受ける気はあるみたいで安心。
翔「よし、大丈夫だな。胸の音も聴かせて？」
和「んん…」
仰向けにしようとしたら拒まれる。
翔「手だけ入れさせて？」
和「んん…、や…」
翔「こら。嫌じゃないの。笑」
結局、翔が上手いこと手を滑り込ませて
聴診を済ませてくれた。
その後は血圧も測れて問題もなくて。
「リビング行こっか。朝ごはん食べよ？」
和「…メロンパンある？」
「ふふ…あるよ」
和「一緒にが、いい」
「ん、一緒に食べようね」
表情と言動が少し幼い気がする。
翔「先に行ってて？雅紀と潤に話してから
リビング行くから」
「ん、お願いね」
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作者名：空
| 作成日時：2017年7月13日 21時
