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［智にぃside］
帰宅した翔は
少し疲れた様子だったから心配したけど…
和潤「ただいまー」
翔「おかーえりー」
双子が飛んで帰ってきたから、玄関までお出迎え。
翔には昨日から会えていないからね。
連続当直になってしまったから『寄り道してると
翔に会えなくなるよ。笑』ってLINEして
おいたんだ。
翔「学校楽しかった？」
和「今日ね〜、野球やったの〜」
潤「和、ホームラン打ったんだよ！」
和「んふふ…」
ソファーで翔を挟んで座った双子は嬉しそうに
今日の出来事を話してる。
そんな双子を優しい眼差しで見つめている翔。
いつも通りの光景だから安心した。
双子のおやつに合わせて、翔も軽食。
ワチャワチャ楽しそうにしてて、家を出る30分
くらい前。
翔「診察させてもらっていい？」
和「ん、すぐ終わりね…？」
ソファーでゲームをする双子の傍に座った翔は
聴診器を手にしてる。
体調チェックは雅紀がしてくれているし、翔も
視診は出来ているだろうけど、連日診察が
出来ないとなると心配だもんね。
和はやっぱり診察が苦手で顔を曇らせるけど。笑
翔「すぐ終わるよ。元気だろ？」
和「ん、調子いいの…」
翔「はは！だったら心配いらないじゃん」
控え目に捲られたTシャツの中に聴診器を持つ手を
入れながら、真剣な表情。
和「…まだ？」
翔「ん、終わりな」
2人のやり取りもいつもと同じ。
翔は和の頭を撫でて「水分の摂取量も守ってて
偉いな」って褒めてあげて。
和「うん！」
とびきりの笑顔を見せる。
『いってらっしゃーい』
みんなで見送ったらイケめた顔して、家を
出て行った。笑
兄の俺がいうのもなんだけど、翔ってほんと
カッコいいんだから。
ちょっと疲れはあるのかな…と思ったけど
普段通りの姿だったから、そこまで気に留めず。
自分のベッドに入るまではね…
あれ…？
ベッドに潜り込んで微かに感じる匂い。
…翔の匂い？笑
『でも、何でだろ…？』
『ん〜…でも翔の匂いだよな…？』
頭で色々考えていたら、いつの間にか眠って
いた。笑
ただ、翌朝…頭の片隅に残ったのは懐かしい思い。
自分のベッドに潜り込んで、翔の匂いを感じるのは
初めてではないからね。
反抗期の頃はね、何度かあった。笑
あ、やっぱりだ…
2日目にベッドに入った時も感じた翔の匂い。
確信が持てた。
俺の知らないところで、ここに彼が潜り込んで
いるんだと。
もう少し、様子見かな…
とりあえず、寝よう。笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年5月4日 13時
