2524.【4】 ページ24
［和side］
ゆっくりと
目を開けたら…
『…っかず…』
にぃ達と潤の声。
真っ先に頭に浮かんだのは…
「…っ、ごめんなさ、い」
ほぼ同じタイミングで、にぃ達も「ごめんな」
「ごめんね」って。
「んふふ…」
翔「はは！」
「ん〜…苦しい、よ。笑」
翔にぃにギューッと抱き締められる。
潤「よかった。心配したんだからな？」
「ん…ごめんね」
潤まで巻き込んでしまって、ほんと申し訳ないな
って。
「せんせ…ありがと…」
先「謝れて、よかったね」
「ん、よかった…」
先生もずっと傍に居てくれたんだなって思ったら
恵まれた環境に感謝しなくちゃ…って。
にぃ達は「なんでも相談しろ」とは言わない。
ただ「必要ならいつでも相談していいよ」って
待って居てくれる。
それを分かっていたのに、意地張ってイライラして
喧嘩吹っかけて…
ほんと情けないよね。
「もう少し…自分で考えて、みるから…」
智翔雅「ん、分かった」
始めから、こうして素直に伝えていれば
よかったんだ…
先「簡単な検査はしたいから1週間くらいは
入院になるから、のんびりね」
翔「心配しなくていいからな？」
「…ん」
にぃ達が傍にいてくれるって言うから安心。
潤「なんか雑誌読んだりする？買ってこようか？」
「ゲームのやつがいい」
潤「新しいのあるか見てくるな」
「ありがと…」
検査入院とか、治療の入院だと気が重いけど
今回はほんとにのんびりできそう。
もちろん家の方がいいけど、こうしてみんなに
構ってもらえるなら、いいなって。笑
雅にぃと潤はいっぱいゲームしてくれるし、
智にぃは寝る時に傍にいてくれて、俺が眠るまで
話をしてくれる。
翔「翔先生が来ましたよ〜。笑」
翔にぃは、もちろん俺の担当医。
「飯はちゃんと食え」とか厳しいことも
言うけれど。
翔「散歩行く人〜？」
「はい、はい！！行くっ！！」
翔「はは！靴履けって。笑」
「きゃはっ！」
散歩にも連れて行ってくれる。
その間に智にぃは昼寝してるの。笑
「天気いいから中庭で遊ぼ？」
翔「遊ぶのはまーだ。笑」
「むぅ…」
まだ少し大人しくしていないといけないみたい。
軽く散歩して、芝生とかベンチで一休みする
くらいが丁度いいらしい。
翔「おいで、ここ…」
「…ん」
芝生に足を開いて座った翔にぃが、俺のことを
前に座らせる。
翔「…ごめんな、ほんとに…」
「んーん…」
後ろからギュッと抱き締められて…
愛されてるんだ…って感じる。
END
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2769人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2017年5月4日 13時
