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［雅にぃside］
和室で寝息を立て始めた
智にぃを寝かせておく。
翔にぃが「起きたら、ちゃんと診るから」って
言っていたから、とりあえずは大丈夫なんだと
分かる。
智にぃが寝ている間に、双子もお風呂を済ませたり
アイスを食べて楽しそうにしたり。
落ち着いているみたいで安心。
倒れた時は俺もビックリしたけど、貧血だと
分かって、ちょっと安心した。
翔「朝イチで血液検査だけしてくるわ」
「ん、お願いします」
和「今日はここで寝てもいいでしょ？」
潤「俺も〜」
いつの間にか枕を持参してきた双子に、翔にぃが
NOと言えるはずもなく。
「お互いゆっくり寝られるように」って、布団を
もう2セット敷いたけどね。
智「ん、んん…」
翔「…あ、起きたかな？」
2時間弱眠れたから、少しはスッキリしたかも
しれない。
双子は布団の上でゲームしながら、こっちを
気にしてる。
翔「気持ち悪い感じする？」
智「…、ん。大丈夫…」
翔「軽く診てもいい？」
智「…ん」
血圧を測って、体温も計って。
それから布団の中に手を入れて、丁寧に聴診も。
翔「リラックスしててね〜」
智「…ん」
聴診しながら翔にぃが肩の辺りをさすったら
力が抜けていくのが分かる。
しばらくしたら…
「あひゃ！また寝ちゃったね。笑」
翔「よく寝るな。笑」
和潤「ほんとだ…」
再び夢の中へ。
翔「とりあえず、そこまで急を要することも
なさそうだし、寝かせておいてあげよう」
「りょーかい」
布団を整えて、電気を消して。
枕元に水分補給が出来るように準備だけして
和室を出る。
双子が「俺らが見ておくよ〜」って頼もしいこと
言ってくれるから。
翌朝…
翔「ただいまー」
「おかえり。どうだった？」
翔「やっぱり貧血。でも軽度だから、とりあえず
家で安静にしながら薬飲んでもらう」
朝イチで病院に連れて行かれた智にぃは
ちょっと疲れたのかソファーでグッタリ。
頭も痛いし、気持ち悪さもあるみたいで…
昼前になってもそれは変わらず。
翔「いっぱい食べろとは言わないからさ…」
智「ん〜、いい…」
食事も水分補給も拒否。
翔「ゼリー？フルーツにする？」
智「…」
翔「おーい…笑」
「薬もあるから、ちょっとだけ頑張って
食べないと。ね？」
智「んん…」
口をギュッとして、ほんと頑固。
翔にぃはそんな智にぃを優しい眼差しで見つめて
頭を撫でて「ほら、これだけ」って
口元に小さくカットしたリンゴを差し出す。
食べてくれるかな？
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作者名：空
| 作成日時：2017年2月18日 9時
