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［智にぃside］
無事に退院して
自宅での療養を経て職場へと復帰した雅紀。
1週間くらいが経過した頃、先生から「雅紀くん
どう？」って連絡がきて。
「仕事は時間を短くして何とか行けているけれど
家では横になっていることが多くて心配」
翔と相談して、ありのままの姿を伝えてみた。
その日の夕方「診にきちゃった！笑」って
いたずらっ子の様な笑顔で、我が家のチャイムを
鳴らした先生。
もちろん双子は大喜びで。
先「こいつも行くって聞かなくってさ。笑」
春「いいですか、俺も…笑。雅紀さんに
会いたくて」
「んふふ…もちろんですよ。お気持…ほんとに
嬉しいです」
リビングに2人を通す。
「あ、寝ちゃってるね…」
翔「そうみたい」
先「いいよ、そのままで。大丈夫」
ラグマットの上でうつ伏せで寝息を立てている
雅紀。
ゴロゴロはしていたけど、さっきまで起きて
いたんだけどね。
和「ふふ…ゆっくり寝てね」
潤「お疲れさま…」
その姿を見た双子がブランケットを持ってきて
優しく声を掛ける。
玄関では「やった〜、いらっしゃーい！」
「きゃはっ！遊ぼ〜？」って騒いでいたのに
今は声のトーンを落として大人っぽい顔してる。
春「ほんといいですね。兄弟…」
兄を優しい眼差しで見つめる双子を見ながら
春亮さんが呟いたら、空かさず先輩が「特にね…
こいつら5人は特別だよ」って。
それから雅紀の傍にしゃがみ込んだ先生。
先「こうして家族の前で弱みを見せて、無理せず
休めているだけで、大進歩だな？笑」
「そうですね。最近は隠さずに、疲れたとか
食欲ないとか言ってくれるようになったので」
先「まだまだ時間はかかるかもしれないけど…
ずっと5人で乗り越えてきてるんだから大丈夫」
「はい」
先生は良い顔で笑って…
キッチンにお茶入れを手伝いに来た翔が「やっぱ
先輩すげーや。敵わないや」って。
尊敬するよね…
雅紀は疲れもあって、なかなか起きなかったから
みんなでお茶をしながら過ごす。
春亮さんが「雅紀さんのことを知る良い機会に
なりました」って。
和「ふふ…雅にぃすごいでしょ？」
春「はい、立派です」
その言葉を聞いた和が「んふふ…」って
自分のことみたいに照れ笑いして。
先「智くん達兄弟からは、学ぶことがほんとに
沢山あるよ」
「そんなことないですって…笑」
今度は俺が照れてしまう。笑
春「これからも皆さんと関わりをもって
いきたいです」
嬉しい言葉をもらっちゃった…
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年2月18日 9時
