2492.【3】 ページ42
［翔にぃside］
雅「あらしのチーズの
おやつあったよね？」
和「冷蔵庫にあるよ！俺、持ってくる！」
あらしに風邪薬の錠剤を飲ませるべく、雅紀が
色々と工夫をしてくれるらしい。
チーズを手にとった雅紀が「こうやって、チーズに
埋め込んで…」って作ってくれる姿を
「雅にぃすごーい」って呟きながら見ている和。
弟感が出てて、すげー可愛い。
和はどちらかというと、雅紀に対しては
突っかかっていくことが多いから。
そんなんでも雅紀は、可愛がってくれているし、
和も雅紀のことが本当はすごい大好き。
それを知っているからこそ、微笑ましくて
可愛い姿。
和「あらし、チーズ大好きだもんね」
雅「食べてくれるかな。和あげてみる？」
和「ん、やってみる」
雅紀がケージの中から、あらしを出して膝の
上へと乗せる。
和「チーズ、食べる？」
その口元へ手のひらに乗せたチーズを運ぶ和。
いつもは喜んでパクッと飛び付くけど
元気がないのもあり、反応もゆっくり…
クンクン…
何度かペロペロして、それからパクッと。
数回噛んだけど、錠剤が口から出てしまうことは
なく。
和「飲んでくれた！」
雅「あひゃ！いい子だね〜」
雅和「いえーい！！」
ハイタッチした和の顔は笑顔でいっぱい。
辛そうなあらしを前にこうして笑えるのは
雅紀のお陰だと、改めて思う。
［雅にぃside］
チーズ作戦は3回連続で成功。
このまま上手くいくかなって思ったけど…
和「雅にぃ…今日は食べてくれない…」
投薬に失敗した和はチーズを手にトボトボと
キッチンへやってきた。
「駄目だったか…作戦、変えようね」
チーズに飽きてしまったか、変な味を感じたか。笑
動物って、ほんとに敏感で繊細だからね…
「あらし、ササミ好きだよね？」
和「大好きだよ？」
「智にぃにササミもらって、巻いてみよう」
前に、サラダの上にのっていたササミを
おねだりしてもらっていたのを思い出した。
シュン…としていた和は、新しい提案に「そんな
ことできるの？」って目をキラキラ。
犬よりお前のが可愛いわ。笑
レンジでチンしたササミに錠剤を巻く。
何も巻いてないササミを2個くらい与えた後に
錠剤入りを差し出したらパクッと。
和「やったぁ〜」
あらしを抱き上げて小さくピョンピョンと跳ねて
喜ぶ和を見て、にぃ達と潤も嬉しそう。
もちろん俺もね。
「他にも色々教えて」って寄ってきて、マジで
可愛いんだわ。笑
一緒にあらしのこと元気にしようね。
END
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2702人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2017年2月18日 9時
