2121.【みんなで旅行】 ページ21
［智にぃside］
翔「深呼吸は？」
和「すーは、すーは」
翔「…笑」
適当過ぎて早過ぎる深呼吸に翔は苦笑い。
潤「ねぇ、まーだ？」
翔「だって、こいつが。笑」
これから1泊で温泉旅行。
準備を終えた人達を待たせてるっていうのに。笑
翔「お前、留守番な？」
和「やーだー…笑」
翔「どけっ！笑」
立ち上がった翔の足に絡み付いた和。
もう2人して何やってんだか。
結局、和が「ちゃんとします」って約束して
診察してもらってた。
雅「出発進行！！」
智翔「お願いしまーす！」
和潤「ゴーゴー！」
「ウォンッ！」
今回はね、5人と1匹で出掛ける旅行。
和が「どうしても、あらしも一緒がいい！」って
言うから。
翔「到着でーす！」
3人で運転を交代しながら走ること数時間。
和「わぁ〜、雪ないね〜」
潤「すげ〜、きれいな湖」
駐車場から湖が一望できる。
雅紀が探してくれたホテルだ。
和「あらしも疲れたんじゃない？ちょっと歩く？」
「クゥ〜…ウォンッ！」
和「んふふ…」
車から降ろされたあらしは前足を伸ばして伸びた。
それを見て和が笑って、雅紀が「到着の記念」って
写真を一枚。
「チェックインしてくるね〜」
和「あ、俺も！」
ロビーのカウンターで俺がみんなの名前を書いて
いると、あらしを抱っこした和がピタッと
くっ付いてくる。
「書きにくいよ。笑」
和「んふふ。いーの。あらしの名前もね？」
「ふふ…はいはい」
紙の下の方にペットの名前を書く欄もあって。
和「よかったね〜、あらし」
「ウォンッ！」
嬉しそうに笑った和は、ますますくっ付いて。笑
『こちらへどうぞ』
部屋を案内されて、暫く休憩することに。
翔「少し休んだら散策しよっか」
和潤「するする〜」
湖の周りには散策コースがあるらしいから。
部屋でゴロゴロして、少しお菓子を食べて…
翔「行くか！」
和「うんっ！」
翔「かーず…いくらなんでもコートは着ろ！」
和「雪ないのに？」
翔「雪なくても。笑」
自分たちが住んでる所より暖かいと言っても
冬だからね。
ブーブー文句を言っていた和だけど、湖の周りは
風が強くて思いのほか寒くて。
和「雅にぃ、ポッケかして〜」
雅「どーぞ。笑」
手袋を置いてきた和は、雅紀のコートのポケットに
手を入れさせてもらってる。
翔「だから言ったのに」
翔はそんな和を見て呆れながらも、自分のマフラー
を巻いてあげて。
和「んふふ…ポカポカ〜」
可愛くて、守りたくなるよね。笑
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作者名：空
| 作成日時：2016年2月10日 18時
