2038.【検査前の和の心】 ページ38
［あらしside］
※あらしsideで話が進みます。
読みにくいですが、イメージですので
お付き合い頂けると嬉しいです。
ゆうがた かずに つれられて さんぽに きた。
和「あらし〜、そろそろ帰ろっか…」
きょうの かずは ちょっと げんきがない。
あした びょういんで とっても いやなことが
あるんだって。
なんども なんども ためいきを ついて
かなしそうな かおを してる…
和「もうすぐ潤、帰ってくるから…帰ろ？」
「ウォンッ！」
和「んふふ…」
わらってても わらってない。
げんかんで だきあげられて あしを ふいて
もらうとき かんじる かずの しんぞうの おと。
いつもより とっても はやくて…
智「おかえりぃ〜」
和「ただいま…」
さとしが あたたかい ここあを もってきて
かずの となりに すわる。
智「さんぽ たのしかったか？」
和「ん、たのしかった」
智「そっか、そっか…」
さとしは ぼくを なでながら かずのことを
そっと だきよせる。
かずはね、かうんせりんぐ っていうのを
いっぱい がんばったから けんさの まえのひだけど
おちつけてるんだって。
しょうは いちおう びょういんの やすみを
もらっていたけど「大丈夫そうだな。もし、何か
あったら、いつでも抜けれるから電話して？」って
けさ しゅっきん していった。
がっこうには「行かない」って かずは いったけど
それいがいは いつもより だいじょうぶそう。
こわい けんさの まえのひは もっともっと
つらそうなとき かなしそうなとき いっぱい
あるんだよ？
しょうは いつもより はやく かえってきてくれて
ぼくに「頼むな」って やさしく わらった。
それから じゅんと まさきも かえってきて
みんなで そろって ごはんの じかん。
ぼくは なかまはずれ。
げーじの なかから みんなのこと みてるの。
翔「少しでいいから。な？食え。笑」
和「んぅ…」
こわくて こわくて しょくよくが なくなっちゃう
ことも あるんだって。
まえに しょうが おしえてくれたの。
すこし ごういんな しょうに ごはんを すこし
たべさせられて かずは ぷくっと ふくれてる。
おこってるみたい。
あ、でもね…ほんとには おこってないの。
おこってるふり。
だって しょうのふく ぎゅっと つかんでるから
わかるんだもん。
翔「風呂、どうする？」
和「…入る」
翔「一緒に入るか？」
和「…ん」
ほらね、やっぱり なかよし。
それはね？
『きずな』があるから なんだって。
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作者名：空
| 作成日時：2015年10月17日 13時
