2000.【5】 ページ50
［翔にぃside］
双子の行動は
『可愛い』の一言に尽きる。
普段も思いっきり甘えさせてあげているつもりでは
いるんだけど。
足りてねーのかな…？笑
夜になっても双子の行動は継続中。
潤「くははっ！もっかいやろ？」
「じゃあ、歯磨き終わってからな？」
潤「はーい！」
素直に走っていった潤から、和室に視線を移す。
和「んふふ…智にぃ、ここね？」
和と智にぃが和室に布団を敷いていて、和が
智にぃを隣に誘ってる。笑
潤「あー、ずるいっ！俺も！」
そこに、歯ブラシを咥えた潤が乱入。
和「ふふ。こっち側なら空いてるけど？」
潤「なんで、お前の隣なんだよ？俺は智にぃの
隣がいいの！」
和「きゃはっ！む〜り〜」
何やってんだか。笑
智にぃを真ん中にすればいいものを「智にぃは
こっちだもん」って壁側にキープして独り占め
しようとする和。
智にぃは「んふふ…笑」って苦笑いしながらも
そんな双子を見て幸せそう。
潤「智にぃ、真ん中にきて〜」
和「だーめ！！」
潤「いじわるっ！！」
こんな幼いやり取り、いつ振りかな。笑
可愛くて笑っちゃう。
潤は文句を言いながらも洗面所に戻っていく。
後で力づくで隣を奪う気だろう。笑
「かずー？寝る前にちょっと診せてな？」
潤とグダグダやり合った後だと、まともに診察が
出来ないから、今のうちに済ませておこう。
和「智にぃ、こっち…」
智「ふふ。いいよ」
智にぃに後ろから抱えてもらって凭れて幸せそう。
落ち着いてるから、心音もいい感じ。
和「翔にぃも、雅にぃもここで寝よう？いい…？」
「ん、みんなで寝ような」
頭を撫でたらニコッとして嬉しそうに…「ふふ。
みんな一緒」って。
「なら、潤も入れてやれよ？笑」
和「んぅ…でも、潤は…」
「はは！笑」
潤はライバルだもんな？
潤は和より力が強いから、和は勝ち目が
ないんだよね。
普段の潤なら、その辺も分かって加減して
くれるけど、こういう時はそうはいかない。
和「むぅ…んぅ〜、だめ〜…」
潤「やーだねっ！先に意地悪したの
お前だからな！！」
和「むぅ…」
案の定、枕をリビングまで飛ばされて「お前は
あっち！」って言われてる和。
雅紀に「そのくらいにしときな？」って忠告
されるまで潤はやめない。
やっぱり雅紀はお兄ちゃんだな〜って
俺と智にぃは離れて見てた。
潤「俺が、智にぃと翔にぃと雅にぃと！！」
和「違う！俺が3人とも！！」
言い合う双子を見て
俺らがにやけてた事は内緒。笑
END
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作者名：空
| 作成日時：2015年9月4日 6時
