1966.【4】 ページ16
［潤side］
和「難しいっ…
美味しいかな…」
買い物から帰ってきて、掃除して夕飯作り。
ワチャワチャしてたら、キッチンが洗い物で
いっぱいになっちゃった。
兄貴達から「18時くらいに帰るね〜」って
連絡あったから、時間はまだある。
今日はフットサル休みなんだけど、兄貴達には
内緒にしてたんだぁ〜。笑
「あ、かず！海老フライ食ったろ？」
和「きゃはっ！あらしだもーん！！」
さっきから、つまみ食いばっかしやがる。笑
体調良さそうで何よりなんだけどね。
和「ねぇねぇ〜、あらしの散歩いかなーい？」
「全部終わってからな？笑」
和「ぶぅ〜…」
料理にそろそろ飽きてきたみたい。
和「俺、洗濯物とかやってこよ〜っと！！」
可愛い笑顔を浮かべて駆けていく和。
どう見ても兄貴には見えねーよ。笑
そんな和も、料理の盛り付には大活躍。
持ち前のセンスと器用さで感心しちゃう。
どれもこれも美味しそう。
お腹空いてきちゃった。
和「散歩、さんぽ〜 ♪ 」
散歩のついでに、注文してたケーキを受け取る。
ロウソクも付けてもらって、おまけであらし型の
砂糖菓子も乗っけてもらった。
［雅にぃside］
「あいつら、喜ぶだろうなぁ〜」
誕生日でもないのに、車のトランクに積まれたのは
お揃いのスニーカー。
翔にぃチョイスでさ、俺も智にぃも見た瞬間に
「これにしよう！」ってね。
お揃いのスニーカーは持ってるけど、だいぶ
ボロボロになりつつあるから。
お出掛け用にね。
夕飯は双子が用意しておいてくれてるんだってさ。
さっき智にぃに連絡あったみたい。
智「日が短くなったねぇ〜」
翔「ほんとだね」
「ってか、家の中暗くない？」
18時ちょっと前に家に着いたんだけど、何だか
暗い。
翔「あらしの散歩でも行ったんじゃねーの？」
智「そうかもね」
そう思って家の中に入ったら…
トコトコトコ…
可愛い足音が一つ。笑
「あれ、あらしいるじゃん」
電気をポチッと付けたら、リビングの方から
クスクスって笑い声。
智「ただいまぁ〜」
翔「あっ、何か付けられてる。笑」
「ウォンッ！！」
あらしの首輪に巻かれた折り紙。
開いてみたらメッセージ。
『おかえりなさい。
電気を付けないで、そのままリビングに
きてください』
「なになに〜、サプライズ？笑」
智「玄関の電気も消した方がいいのかな？」
翔「何にも見えなくない？笑」
俺らは頭に「？」を浮かべつつも、指示通りに
リビングへと向かう。
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作者名：空
| 作成日時：2015年9月4日 6時
