1869.【3】 ページ19
［翔にぃside］
和「きゃはっ！」
潤「あ、こっちも！」
和「きゃはははは！」
「…笑」
智雅「何やってんだか…笑」
お風呂から聞こえてくる双子の声。
うるさいけれど…
ほんとは、これが良かったりする。笑
雅「あいつらもさ…大人になりつつあるよね…」
「はは！お前が言うと笑えるわ！笑」
雅「何でよ、しょーちゃん。笑」
雅紀は「俺はもう大人だよ？」って
まとわり付いてくる。
雅紀をからかって誤魔化したけど…
正直少し『大人になりつつある…』って
言葉にハッとしたんだ。
雅紀の言う通り…
小さかった双子も今は大人になりつつある。
『自分のことを自分で』は、もちろんだけど
日々の行動や言動に、しみじみと成長を
感じることがあるんだ。
智「…翔？俺も同じ気持ちだよ？」
「…っ！へ？」
雅「あひゃ！しょーちゃん、マヌケな声〜！笑」
「うるせーや！」
ワチャワチャしつつも智にぃの声が
リビングに静かに響く。
智「和と潤の成長。
嬉しくもあり…寂しくも感じるよね…」
「ん。…うん」
そうなんだよね。
和と潤が大人になっていくこと…
それは俺らから離れていくことでもある。
最近、双子の成長を感じる度に、寂しくなる自分が
いることに気が付いたんだ…
雅「ビービー泣いてたのにね。笑」
智翔「お前が泣かせてたからだろ？笑」
智にぃとの突っ込みがピッタリ過ぎて
笑ってしまう。
雅「でもさ…ほんっと、小さかったもんね」
「ん、そうだな」
智「そうだね〜…」
こういう話をしてるとさ、思い出すんだ。
幼かった頃の双子。
どの道を選んでやることが
和也と潤の幸せなのかって、悩んだこととか色々…
ビールをチビチビと飲みながら、昔のことを
3人で語り合う。
そんなことをしている間に、ハイテンションの
2人が風呂から上がってきた。
和「じゅーん！！それ、俺のタオル〜！」
潤「あ、わりぃ。笑」
和「リンゴジュース飲もっと♪ 」
潤「俺も〜♪ 」
俺らになんて見向きもせずに楽しそうに
2人の世界。笑
かと、思いきや…
和「翔にぃ〜？髪の毛乾かして〜？」
潤「智にぃ〜？さくらんぼ食べたい！！
出してもい〜い？？」
和「雅にぃ〜？後で一緒にゲームしよ？」
俺らの周りをグルグル。笑
こういうのが可愛かったりするんだよね。
昔の双子と重なってさ…
潤「翔にぃ？勉強教えて欲しいとこある！
今日、分かんなかったとこ！」
「ん。後でやろうな」
潤「やった♪ 」
可愛い奴。笑
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作者名：空
| 作成日時：2015年5月2日 14時
