1547.【47】 ページ47
［翔にぃside］
俺が病室に戻った時、
和は布団に潜っていて…
智にぃが来てくれても潜ったままで…
雅紀が申し訳なさそうにポツリと事情を
話してくれた。
和は話されたことで更に雅紀に怒りが
湧いたのか…
和「やだ！出てって！」
雅紀に向かって色々と投げる。笑
「謝ってるよ？」
和「やだ！許さないっ！！」
智「かーず？」
あまりにも色々飛ばすから、智にぃが腕を
捕まえればポロポロ泣き出してしまう。
和「なんで？俺が悪いの？…んで、なんで…？」
智「和が悪いとは言ってないよ？ただ、雅紀
だって間違ったことはしてないよ？」
和「…っ、やだって、言った、もん…っ」
智「和の嫌だが、いつも通用するわけじゃ
ないでしょ？」
和「…も、でも、…っ、…ん」
智「分かったから。ね？一旦、落ち着こう…」
和の拗ねっぷりと、泣きっぷりからして
相当悔しかったことが伝わってくる。
ただでさえ、和は雅紀のことをライバル視
してる部分がある。
それ故に雅紀に座薬を入れられるのを嫌がるし
羞恥心もある。
力で負けたことも悔しかったんだろうね…
智にぃのお腹に顔を押し付けて、しゃっくり
上げる和。
背中をそっとさすりながら「吐き気がしたから
入れてくれたんだろ？」って問い掛けてみる。
和「…も、…いじょうぶ、って、…言った」
「でも、先生が座薬置いて行ったんだろ？」
和「…んまり、にもって、言った、もん…
そういう、時は、…っ、しょ、にぃ、俺に
聞いて、くれるじゃ、ん…っ…」
確かに急を要してない時は、和の意見を尊重
することもある。
和は頭が良くて、よく分かってるからこそ
説明してやることが大切だしね。
雅「…だって、俺一人で心配だったんだもん。」
雅紀の言いたいことも分かる。
でも和は「それだけじゃない」って泣きながら
俺らに続きを訴える。
和「…オル、ケットでギュッとして…」
「あぁ…これで？」
和「…っ、ん…、…んっ…」
「お前、これ巻き付けたの？」
雅「…笑。うん」
俺の質問に「やべっ…」って顔をしながら
頷く雅紀。
そりゃ、怒るだろ。笑
和「…っれで、のっか、って…」
「和の上に？」
和「…っん、…っ、ん…」
ずいぶんと力尽くだな…笑
雅紀はどんどん「やばい…」って顔になって
いくし。
和は思い出して、涙がさらに零れてくるし…
和「…うやって、ぎゅっ、て、した…んだよ？」
雅紀に抑え込まれてお尻を出させられたら
それはちょっと屈辱的だよね…笑
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作者名：空
| 作成日時：2014年8月7日 12時
