1543.【43】 ページ43
［智にぃside］
ご飯も食べ終わって
病室でまったり過ごす。
俺は和の隣に寝転んで、眠くなるように
導いていく。笑
「雅にぃにいっぱい寝かされたからっ！」って
寝るのを拒んできゃっきゃしてた和も
薄暗い部屋とみんなの雰囲気に負けてウトウト…
胸元を根気強くさすっていたら、俺の体の側面に
ピタッとくっ付いてきて、そのうち寝た。笑
「俺もこのまま寝ちゃおうかな〜」
翔「いいけど、狭くない？」
「疲れ取れないんじゃない？」って翔の声が
聞こえてきたけど、そこからの記憶は曖昧。
和の温もりが心地良くて眠りに堕ちて
しまったから…笑
ガチャンッ…
翌朝は和に起こされた。
早朝に目覚めたみたいで、ゲームに手を
のばしたけど、落としてしまったらしい。
ベッドの下に落ちたゲームを拾って渡したら
「ありがと！まだ寝ててもいいよ？」って
可愛く笑う。
「このやろっ！笑」
和「…っきゃっ！くふふっ…」
和が起きてるのに寝れるわけない。
色んな意味で。笑
そんな気持ちを込めて首筋に手をのばせば
くすぐったがってキャッキャ笑う。
こんな少し触っただけで反応するのに…
実は、意識がない時も首から肩にかけて
マッサージしてたんだ。
みんなで「くすぐったがるだろうね」って
「泣くんじゃない？笑」なんて言いながら。
あの時のクタッとした和を思い出したら
堪らなくなって。
「かず…」
和「…？」
思わずギューッと腕の中へ。
この温もりは、もう二度と失いたくないから…
和「んふふ…、いるよ？」
「…うん」
和「くふふ…」
少し照れてしまったのかな…
それでも俺の気持ちを気遣ってギュギュッと
抱きつき返してくる。
この力強い感じ、安心する…
俺らはそのまま眠ってしまっていたみたいで。笑
朝の診察にきた翔に「何も抱きつきながら
寝なくっても…笑」ってからかわれ。
確かにね。
起こしにきたら、抱き合って寝てたんだから
ビックリだろうけど。笑
翔「まぁ、いいけどさ。」
ブツブツ言いながら体温を計った翔は
「やっぱり微熱だね」って記録をとる。
寝起きでボーッとしていた和は、目を擦って
翔の言葉に耳を傾ける。
和「…ゃあ、また、散歩だめ？」
翔「熱上がらなかったらいいよ？車椅子な？」
和「まさにぃに、言っておいて、くれる…？」
翔「ん？…あぁ。笑」
また雅紀に「駄目」って言われちゃうかも
しれないもんね。
今日は俺も外出するし、翔も予定あるから。
日中は雅紀に任せることになってる。
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作者名：空
| 作成日時：2014年8月7日 12時
