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［翔にぃside］
雅紀の苦労も
分かるよ？
でも感情任せで
抑えつけたら、弟達は恐がる。
10歳以上も歳が離れてるんだから
そういうもんだろ？
今までだって雅紀には幾度となく伝えて
きたのにさ。笑
「まさき？」
雅「…」
「やり過ぎたと思ってんだろ？」
雅「…ん。…もってるよ。」
雅紀は「後で謝るから…」って呟いてる。笑
俺と雅紀がそんなことしてたら
「ほら、謝りたいんでしょ？」って
智にぃの優しい声がして。
ソファーで和が体を支えられて座ってた。
智「んふふ…和ね、雅紀に謝りたいって。ね？」
和「…う、ん」
目をトロンとさせて、呼吸も少し辛そうだけど
小さく頷いた和。
智「和も、やり過ぎたって思ってるもんね？」
和「…う、ん」
智にぃがフォローしてくれて
このまま仲直りできる良い流れだったんだけど…
和「…っん、っ、…おぇっ…」
気分が悪くなったみたいで和が
嘔吐してしまった。
そのまま下を向かせて「まだ出そう？」って
聞いてみるも「やだ…、はかない…」って
嫌がって体を捩ってしまう。
智「気持ち悪いでしょ？口だけ濯ごう？」
智にぃが少しずつ水を含ませてくれて
口を濯がせてくれた。
和「…う、…かない」
「ん、分かった」
和「ぐるぐる、する…」
「ちょっと横になろうな。」
眩暈がするみたいで辛そうに顔を歪める。
智にぃにソファーにそっと寝かせてもらっても
「気持ち悪い…」「ぐるぐる、する」って
何度も訴えて。
空中を彷徨う手…
「まさ？握ってやったら？」
今にも泣き出しそうな顔してる雅紀。
雅「…いの？」
「聞いてみれば？笑」
雅紀は不安そうな顔のまま和の横に座って
「かず？俺が握ってもいい？」って
静かに問い掛けた。
和「…っ、んっ…ぎゅ…、て…」
微かに目を開けた和が雅紀に向かって
手を伸ばす。
しっかり繋がれた手…
もう大丈夫だね。
雅紀は「体、辛かったのにごめん…」って
何度も謝って。
和も首を振りながら「んーん…」って
繰り返しながら、最後に「ごめん、なさい…」
って謝って眠りについた。
仲直りできたね。笑
雅「ホットタオルのせてあげよ〜っと」
「熱くし過ぎるなよ？笑」
雅「そんなバカじゃないもん！」
「どーだか。笑」
バタバタ動きまわって世話をする雅紀は
優しいお兄ちゃんの顔をしていて…
智翔「腕、冷やしてやったら？笑」
雅「もう…！あひゃ！」
俺らにからかわれる雅紀は
可愛い弟の顔をしている。
仲良くしてくれよ？笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年12月27日 17時
