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［智にぃside］
リハビリが痛くて
拗ねてた潤も
みんなで夕食を
食べるとなって大喜び。
だったんだけど…
潤「なんで、俺のだけないの〜」
翔「お前は病院食あんだろ？」
雅「おかず分けてあげるよ！」
翔「ほら、取りに行くよ？」
潤「…」
拗ねてる理由はこれ。
自分で夕食のトレーを取りに行かなきゃ
いけないけど歩きたくないから…
翔「いつまでそうやってんの？笑」
ベッドに腰掛けて、足をダランとした状態で
動こうとしない。
和「一緒に行く？」
潤「ん…」
隣にきてくれた和を見て表情を明るくして
頷いてた潤。
だけど肩に手を掛けたところで翔が「駄目」
って。笑
翔「そんなに頼ったら意味ないって昼間も
言われただろ？」
潤「…」
翔「そうやって甘えるんだったら俺といくよ」
潤「…」
和「痛いのに可哀想。翔にぃ、厳し過ぎだもん」
和が庇って潤の隣を奪い返す。笑
雅「昼間みたいに手だったら良いんでしょ？」
雅紀が「ほら、和といっておいで？」って
助け舟を出してくれたけど。
潤「…いい」
あ…拗ねちゃった。笑
和「いかないの？食べないの？」
潤「…」
潤は俯いたまま、唇をギュッとして
両手もギュッとして…
和「智にぃ…」
和が「ねぇ、どうするの？」って心配して
俺の隣にやってきた。
「…ん？大丈夫だから、ちょっと待って
やろう…？」
翔が潤の正面にしゃがみ込んで顔を覗き込む。
翔「じゅーん？別に意地悪したくて
言ってるんじゃねーよ？」
潤「…ってる」
翔「はは！いいこ。笑」
翔は「だったら取りにいこう？」って
手を差し出して笑い掛ける。
潤「…、でも、痛いんだもん…」
歩くとなると、かなり力が加わるからね。
痛みが出るし辛いみたい。
翔「これもリハビリだもん。リハビリは
痛いもんなの。な、和？笑」
和「ん…うん…」
リハビリ経験者の和は小さくコクンて。笑
翔「じゅーん？潤だったら頑張れるよ？ほら」
潤「…ん〜、やだよ…」
翔「…、おっと。もう…笑」
潤は差し出された翔の手を引っ張って
そのまま腰に引っ付いた。
雅「あひゃ！拗ねちゃまの次は甘ちゃん！笑」
雅紀が茶化してくれたから、和も俺の横で
「ふふっ」って笑ってくれた。
厳しくされてる相手に甘えられるなら
それでいい。
翔は苦笑いしてるけどね。笑
それでも「おい〜…」って頭をポンポン
優しく撫でてやってる。
勇気が出るまでね、もう少しだけ
みんなで待ってあげようね。
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作者名：空
| 作成日時：2013年12月27日 17時
