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［雅にぃside］
まさか、
まさかの事態。
和が智にぃを
恐がってる。笑
食卓に座ったものの、フード被って顔を隠して
右手で翔にぃの服の裾をギュッとして。
翔「お行儀悪いな〜、もう…笑」
和「あっ…、ん〜…」
翔にぃにフード脱がされてプクッと膨れて。
動物みてー、マジで。笑
翔「かーず…遊ばないで食べて。」
正面に智にぃが座ってるから顔も上げられず
さっきからグラタン突ついてるから叱られた。
一方の智にぃも今すぐに何とかしようとは
思っていないらしく、グダグダの和を見て
苦笑いしながらも食べ進めて。
智「ごちそう様でした」
さっさと片付けてお風呂へ。
その後を潤が追い掛けていった。
翔「見てたって減らないよ？食べろって。」
やっと顔を上げた和だけどフルフルって
首を振って箸を動かさない。
もともと食に興味がないから、何かあると
食べる気が全くなくなるんだよね、和は。
でもそんなこと許してたらガリガリに
なっちゃう…笑
翔「食べないはないよ、かず。」
和「…なか、空いてない。」
翔「んーん、空いてる」
和「ん〜…」
翔「だめ。俺らごちそう様しちゃうよ？」
立ち上がろうとした翔にぃを慌てて止める。
和「…って、一緒に、いて…？」
翔「いたら食べる？」
和「ん…」
頷いたのを確認してクシャクシャって
撫でてあげてる。
今日は甘やかしてあげる気みたいだね。
途中ちょっとだけ「半分残す」とか我儘
言ってたけど、結局全部食べ切れた。
翔「ついてこなくていーよ。笑」
洗い物しにキッチンにいこうとする翔にぃに
くっ付いて歩く和。
さすがに翔にぃも苦笑いだけど、和はお構い
なしに「いーの…」って。
智にぃ達がお風呂から上がってきてからなんて
まるで安全基地かのように離れない。
智にぃも気を遣ってか、無理矢理に
接触しようとはしないけど。
翔「雅紀、風呂は？」
「俺まだいーや。」
翔「じゃあ、お先に。」
和「おれも！俺も入りたい」
翔「じゃあ、熱計って、診察するから
そこ座って？」
和「…え」
智にぃの座ってるソファーの正面を指定されて。
ビクビクっとした和は「…やっぱ、いい…」って
部屋に逃げてった。
翔「はは！おもしれ〜。笑」
智「笑いごとじゃないよ、もう…
完全に怯えてんじゃん。笑」
翔にぃはケラケラ笑いながら「怒鳴られて
ビクビクするなんて犬みてー。」って。
翔「甘えてるだけだよ。本気で恐がってる
わけじゃないから、大丈夫だって。はは！」
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作者名：空
| 作成日時：2013年12月27日 17時
