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［翔にぃside］
取り乱して、ICUの前で
騒いでたら、看護師さんに
叱られちゃった。笑
まだまだ落ち着いてなんて話せる
状況じゃないけど、とりあえず4人で
力を合わせないことにはね…
そう思って俺らはこれからのことを話した。
そしてまず、受け入れられなくて
大泣きしてる和を、どうにかしてやることに。
このままじゃ大きな発作に繋がりかねない…
和「…だっ、やだっ…
じゅん、とこ、いる…」
智「うん。分かったから。」
智にぃが泣き叫ぶ和を腕の中におさめて、
背中をそっとさする。
「これ以上は泣かせられないから…」
智「ん、分かった。じゃあ、寝せちゃおう？」
薬を使わずに、何とかして落ち着かせて
やりたかったんだけど…
まぁ、無理だよね。
分かってたけど、この状況で
薬で意識をとばすのは可哀想過ぎて
踏み切れずにいたんだ…
和「…っ！やっ、やだっ、じゅ、ん…」
智「だいじょーぶ、ね？」
和「…だっ、じゅ、ん…じゅんと…」
「ごめんな…」
智にぃと雅紀に抑えつけられてもバタバタ
暴れて泣き叫ぶ和。
看護師さんにも抑制してもらって
薬を注射する…
和「…ゅんっ、と…たい」
智「ん。また明日ね…？」
和「やー、や…、やだ、やだー」
「もう1回な〜？」
和「ぎゃー！」
久しぶりにパニックで意識を手放した和。
薬だったら、もっと時間かかって可哀想だから
良かったってことにしよう…
俺らは頷き合って、和を空きベッドに
寝かせて頭を撫でる。
俺らですら、まだ受け入れられてないんだ。
「2人でひとつ」の和が、受け入れられる
はずがない。
でもね？
いつまでもそんな言い訳して泣いてたら
潤はきっと笑うと思うよ？笑
それから3日間が過ぎても
潤は目を覚まさない。
だけど、呼吸はしっかりしてるから
挿管は外れた。
「ちょっと苦しいけど…ごめんな？」
苦しいはずの吸引をされても
潤はピクリとも動かない。
吸引が大嫌いな和は「苦しいのやめて、
あげて…」ってポロポロ泣き出す。
「かーず？潤に笑われるよ？笑」
雅「あひゃ！」
小学校3.4年の頃かな。
潤は、ほんとは自分の方がお兄ちゃんなんじゃ
ないかってしつこく聞いてきた時期があった。
だから、メソメソする和に「泣くな！俺の
兄貴なら泣くな！」って喝を入れてた。笑
それを思い出したら笑っちゃった。
和「…もう、変なこと言わないでよ。」
和は恥ずかしがって智にぃの背中に顔を隠す。
「はは！和がお兄ちゃんだもんな？笑」
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月23日 6時
