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［翔にぃside］
双子が急に真面目に
話し始めるから
ドキッとしちゃったよ…
終わった途端にきゃっきゃ騒いでるけど。笑
毎年の命日の後は、家族でよく行った
焼肉屋さん。
あらしはお留守番ね。
そして今年はね、サプライズもある。
もともと和と潤が企画を始めたんだけどね。
題して「智にぃ、ありがとうの会」
「両親の命日は、にぃ達が親になってくれた
記念日でもあるから」ってさ。
俺と雅紀にもサプライズしようとしてた
らしいんだけど、あまりにも怪しい行動が
多いから、俺にバレて。笑
それなら、みんなで智にぃにってことに
なったんだ。
仕事辞めて、家のことやってくれたり…
智にぃが居なかったら、きっと今の
この笑顔はないと思うから。
かなり前から準備を始めてた双子だから
俺らはほとんど手伝ってない。
俺らがしたことといえば、焼肉屋さんに
ケーキの持ち込みを許可してもらったこと
くらいかな。笑
両親が亡くなった後も、訪れるたびに
よくしてもらってたから。
快く了解してくれた。
和も潤も「店長さんっ」ってね
よく懐いてるの。
智「お久しぶりです。
今年もお世話になります。」
店「和也くんも潤くんも大きくなったねー」
和潤「はいっ！」
「そうでしょ、そうでしょ？」って声が
聞こえてきそうなくらい懐っこい双子。
こいつらのこういうとこ、誰譲りなんだろう…
ほんと愛くるしい。笑
和「今日はね、智にぃと雅にぃはビール！！」
智「えっ？」
店「ふふ…了解！！」
引っ越し前の家の近くだから
車での移動になるから、いつもビールは
頼まない。
でもね、今日は特別。
雅紀にじゃんけんで負けたから
俺は飲めないけど…笑
「たまには飲みなよ。俺さ、今日は当直だし
運転するから。ね？」
最もらしい理由をつければ「そう…？」って
納得してくれた智にぃ。
当直になってよかった。笑
店「相変わらず仲良いねー」
和潤「うんっ！」
店「和也くんと潤くんは何にする？」
和「りんご！」
潤「コーラ！」
店「翔くんは？」
「じゃあ、烏龍茶お願いします」
店長さんはニコッと微笑んで「じゃあ、
ごゆっくりね〜」って。
なんていうかな〜。
なんかね、すごい温かい人。
昔から両親の周りには、こういう人が
多かったもんな…
智「なに頼む〜？」
雅「適当でいいよ？」
智「なんだよ〜。お前らは？」
和潤「任せる〜」
「お任せします。笑」
智にぃを適当に交わしつつ
俺らはテーブルの下で
クラッカーの準備。笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年9月28日 14時
