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［翔にぃside］
智「かず？
翔もね、ふふ…
不良だったんだよ？笑」
突然の智にぃの言葉。笑
肩に頭をのせた和も「？」って
智にぃを見上げる。
智「ふふ…あのね？髪の毛、金髪みたいにして
ピアスも勝手に開けて…笑」
「ちょっと…智にぃ？笑」
俺は恥ずかしくなって思わず話を遮る。
でも智にぃは「ふふ…時効だよ。笑」って
笑って続ける。
智「帰ってくるのも遅くなって。
でね、注意されると、うるせーな！って。」
黙って聞いていた和が「ふふ…」って
小さく笑う。
智にぃはそんな和の目を捉えて
優しく話し掛ける。
智「でもね、かず…親父達はね、翔のこと
ほんとに可愛がってた。不良でも全然、
気にしてなかったよ？」
和「ん…」
目を逸らした和に、智にぃは「こっち
見てて？」ってフニャッと笑って
優しく顔をあげさせた。
智「不良だから交換したいなんて、思ったこと
ないと思う。だって翔は翔だもん。
世界に一人しかいない翔だから。
そうでしょ？」
和「…うん」
智「俺はね、不良がいけないとは思わない」
和「…ん」
智にぃは和の頭を撫でながら
「和の体はさ、毎日、色んなこと頑張って
くれてるでしょ？和と一緒ですごーく、
頑張り屋さんでしょ？」って問う。
和「っ…、んっ、ん、うん…」
涙が溢れ出した和だけど、智にぃを真っ直ぐに
見つめてコクコク頷いてる。
智「和の体も一つしかないよ？
替えっこはできない。でもね、応援はできる。
頑張れって、これからもよろしくってしてさ、
守ってあげよう？大事にしよう？」
和「んっ、…ん、う、ん…っ」
智「不良品だとしてもさ、…和の体は
翔みたいに反抗ばっかする不良より、
ずっと良い子でしょ？笑」
和「…ふふ、…ん、うん…。笑」
智「だったら、不良じゃないんじゃない？笑
にぃ達はね、和の体が不良だなんて思ったこと
ないよ。」
和「んっ、ん…、おれ、も…」
智「うん、そうだね。お利口さんだもんね。」
和「ん、う、ん…ふふ…」
智にぃは和の涙をサッと拭って
「俺らも守るから。翔先生もいるしね」って
俺を見てケラケラ笑う。
何かさ、思いがけないとこで秘密を暴露されて
恥ずかしいけど。笑
和はニコッと笑って「体、大事にするから
翔先生も助けてね」って。
「俺の体が不良になりそうだったら
不良の先輩から注意してね」って…
智にぃと一緒にケラケラ笑う和は可愛い。
俺がさ、和の体が正当な道に進むように
指導してやるから…
先輩としてね？笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年8月8日 7時
