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［雅にぃside］
「調子ど〜う？」
和の部屋を覗いたら
苦笑いして振り向く、智にぃと翔にぃ。
智「お腹の触診嫌がっててさ…」
智にぃがこっそり教えてくれて。
翔「かーずー…もうちょっと下げて？」
和「ん〜、…わん、なっ…」
高熱で辛いくせに、翔にぃの手をペチペチと
叩いて、精一杯の抵抗。
どうやら、翔にぃにズボンをちょっと
下ろされそうになったことが
気に入らなかったらしい。
翔「ほら、バスタオル掛けてていいから。
じっとしてて？」
和「ん〜」
翔「こら、治らないよ？」
体を捩って逃げようとした和のほっぺを
両手で潰して笑う翔にぃ。
恥ずかしがるのも成長だもんね。
嬉しく思わなきゃいけないね。笑
和「んー…やめろや、ばーか…」
翔「はは。バカで悪かったな！笑」
翔にぃは笑いながらバスタオルの下に
そっと手を入れていく。
翔「かーず？ギュッとしないから
力抜いてみ？」
和「んー」
翔「んー、じゃないの。」
和「…すって…？」
翔「ちゃんと触らせてくれたら。な？」
和「…はーい」
余程さすって欲しいんだろーね。
甘えちゃってさ。笑
翔「ちょっとお粥食べ過ぎちゃったかな。
消化し切れてないみたい…」
和「…かったなら、さすって、よ…」
智「ふふ…なーに甘えてんの？笑」
和「むぅ。」
智にぃにからかわれて、いじけた和は
黙って翔にぃの手を取って
お腹に持っていく。
翔「ちゃんと触らせてくれたから、さするな？
時間経てば痛いのも治るから。」
和「ん…」
素直に頷いた和は安心したように目を閉じて
翔にぃの手に合わせて、ゆっくり呼吸する。
翔「寝れるなら寝ちゃいな？」
和「ん…、いてね？」
翔「うん、さすってるから。」
高熱で辛いんだろうなって思ってたけど
和の笑顔見たら、何か安心した。
後は、早く熱が下がるように願うだけだね。
その後の看病も…
翔「なーに…笑
じゃあ、誰に拭いてもらうの？」
和「…とにぃ。」
翔「はは。智にぃ？ご指名です。笑」
「あひゃ、みんなで拭いてやろっか？」
和「…むぅ。雅にぃは絶対、やだ…」
「なんでだよ！笑」
和「ふふ…」
みたいな感じで人を選ぶ和くんに
なりました。笑
でもでも「…てね？いて、ね…？」って
誰もいないのは嫌らしくて
一生懸命お願いしてくる。
羞恥心も反抗心も歳によっては
成長した証拠。
甘えるとこ甘えてくれれば
まぁこれで良いんじゃないって思う…
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作者名：空
| 作成日時：2013年8月8日 7時
