823.【潤の強制入院】 ページ23
［翔にぃside］
数日前から
何となくだけど
潤が調子悪いんじゃないかって
思ってたんだ…
でも、和が体調不良で寝込んでるから
それの影響かなっても思ってて。
智にぃと雅紀と相談して、少し気を付けて
見てるつもりだったんだけど
気が付いてやることが出来なかった…
雅「ねぇ！潤が！早く、来て！！」
眠った潤の様子を見に行ってくれた雅紀が
俺らに向かって叫んだ。
急いで駆けつけたら、体を折り曲げて
ベッドの上で腹痛に耐える潤がいて…
Tシャツも汗でビッショリ…
顔色もかなり悪い…
ずっと前から我慢していたのは一目瞭然。
「…胃かな。じゅん？食べたご飯吐いてた？」
潤は苦痛に耐えながらもコクンと頷く。
「いつから？1週間前？」
フルフル首を振る潤。
「4日くらい前？」
潤「んっ、…ん。」
「痛いと思うけど、ちょっと診せてな。」
潤「んっ、ん…や…」
仰向けにしようとする俺らに必死の
抵抗を試みる潤。
智「じゅん？このままってわけには
いかないよ？ちょっと頑張ろう？」
潤「んっ、んーん…や、や、だ…」
雅「大丈夫だから。ね？
優しく触ってもらおうね…手貸して？」
潤は嫌々言ってるけど、智にぃと雅紀が
上手くサポートしてくれて…
潤「…たい、いた、い…」
仰向けの体制自体が辛いのか
潤はポロポロ泣いて体を捩る。
「ちょっと触るだけな？
心配しなくても大丈夫だから。な？」
智にぃと雅紀が抑制してくれてる間に
俺はそっとお腹に手を当てる。
どこが痛むのかは検討がついているから
ピンポイントで軽く力を加えていく。
「じゅん？痛いのここだな？」
潤「んっ、や、だ…さわ、ったら、やだ…」
「やだじゃないよ？教えてくれなきゃ
終わらないよ？ここ？」
潤「ん、ん…」
少しだけど頷いてくれたから
とりあえず好きな体制にさせてやる。
再び体を折り曲げて痛みに耐える潤。
見てる俺らの方が痛くなってきちゃうくらい…
「とりあえず鎮痛剤入れて
朝イチで病院だね…。」
ちゃんと話も聞きたいし、
まずは痛みとるのが最優先でいいかなって
思って。
この状態で座薬を入れるのは厳しいし、
経口で薬を飲むのも無理だから
即効性のある注射かな…
「ちょっとだけ我慢な。動くなよ？」
一応、智にぃと雅紀に固定してもらって
肩に鎮痛剤を打つ。
お腹の痛みが強過ぎて、それどころじゃない
潤は何の反応も示さなくて、
ちょっと心配…
でも、しばらくして痛みがなくなったのか
表情が和らいできた。
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作者名：空
| 作成日時：2013年8月8日 7時
