813.【2】 ページ13
［潤side］
俺らはへそピを
3日で外した。
動く度に痛いし
汗かいて、しみるし…
良いことなんて一つもない。
一時の好奇心て怖い。笑
まだ穴は傷になってるし
ジュクジュクしてるし…
翔にぃにバレたら叱られるだろーな。
いや、智にぃも怒りそうだな…
そんなこと考えたら言い出せるはずもなく
隠し通そうと、いつの間にか必死になってて。
和「問題なかったんだから、いいでしょ？」
翔「待てって…もう…」
体調チェックを終えた和が、
文句を言いながら部屋から出てくる。
智「かず？なに怒ってんの？」
和「別に怒ってない。体調チェックしたのに
翔にぃがしつこいだけ！！」
智「…笑。」
翔「どっか調子悪いんじゃないの？って
聞いただけだろ？
布団捲らないでやってやったんだから
ちょっとは感謝しろ、バカ！」
和「はいはい、感謝してますよ。
ありがとうございましたー」
嫌味たっぷりの和の言い方に
俺までイラッとするくらい。笑
何やってんだか…
このままではバレてしまいそうで。
俺は登校しながら和に注意を促す…
「和さー、あんまり隠すことばっか考えてると
逆に怪しまれるよ？」
和「だって翔にぃ、ほんとにしつこいん
だもん。何で無理なのって。」
「何で無理なの？って聞かれたの？」
和「うん。」
さらっと言ってるけどさ、もう完全に
怪しまれてるってことじゃん。
「頑張って隠してよ…
傷が目立たなくなれば
気付かれないんだからさ。」
和は「俺ばっか大変じゃんよ…」って
ちょっと不満気だけど「頑張る」って
約束してくれた。
確かに、和はちょっとハードル高いね。笑
それでも器用なだけあって、それからしばらく
隠し通してくれている和。
風呂も2人で入れば問題ないし
和が言うには、何の問題もなければ
お腹の触診もされることはないらしいから。
もしかしたら、このまま傷も目立たなくなって
上手く隠し通せるんじゃないかって
思ってたんだ。
でもね、やっぱり悪いことをしたら
叱られるのが、この家の掟みたい。笑
俺らは、ちょっとしたミスで兄貴達に
バレてしまいそうな危機を迎えていた…
翔「何に使ったのって聞いてんの。」
和潤「…」
風呂場に置きっ放しにしてしまった
オロナイン。笑
和潤「俺らじゃない…」
智「信じていいのね？」
和潤「…」
翔「返事できないのは
心当たりあるからだろ？何を隠してんの？」
和潤「…」
智にぃと翔にぃと雅にぃを前に
どうすることもできなくなった俺ら…
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作者名：空
| 作成日時：2013年8月8日 7時
