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［智にぃside］
和「雅にぃには無理！」
雅「なんだよ〜」
和「無理しなくていいよ。笑
雅にぃとは課外授業するから。いこ？」
雅「あひゃ、いくか！」
雅紀は休みの日、和を色んな所に
連れて行ってあげてる。
和が言うには「雅にぃの課外授業」らしい。
和「翔にぃ、何の教科でも分かるね！！」
翔「当たり前じゃん！」
翔は相変わらず、学校の勉強を見てやって
少しでも遅れないように配慮してくれてる。
和「智にぃ〜、買い物いこ〜！！」
俺はといえば和との買い物から夕飯作りが
日課となった。
「今日は何にする？」
和「ハンバーグは？」
「それはダメ。一昨日もだったでしょ？」
和「きゃはっ！」
ハンバーグが週に1回はメニューとなって
食卓に並ぶ。
それでも、煮込みとか豆腐とかさ…
俺なりに工夫して「○○ハンバーグ」って
出すようにはしてるんだけどね。
さすがに飽きたわ。笑
「ちょっと味見してみ？」
和「ふふ…おいしー」
今日はね「金目鯛の煮付け」
スーパーで安くなってたからね。笑
潤「かずー、来月から体育の選択種目が
新しくなるって。何にする？」
潤は相変わらず学校の情報を絶えず和に
伝達し続けてくれてる。
潤「テニス、バレー、卓球、水泳だって」
和「…潤と同じのが、いい」
いつもは潤と違っても楽しめてるのにね。
不安な気持ちのが勝るのかな…
潤「俺ね、バレーか水泳」
和「うーん…水泳がいい」
潤は「了解！じゃあ、和の分も紙提出
しとくからね〜」って笑う。
和「…野球、は？」
野球は和の今の選択種目だ。
潤「ん？来週と再来週でおしまい。」
和「野球…の日、行こっかな…」
潤「うん、せっかくだしね。
マコとリュウは和がいないと負けるからって
毎回さぼってんけど。笑」
和「…ふふ。じゃあ、行こうかな…」
和が学校に「行こうかな」って口にしたのは
約1ヶ月半振り。
もう腕の傷も完全に治ってるし、
そろそろ心の充電も満タンかな…って
思ったりする。
翔「じゃあ、テストしまーす」
和「はーい！」
翔はさっそく翌日から、時間をみつけては
授業に戻れるように確認テストを
やってやってる。
和は「めんどくさい」と言いつつも、
嬉しそうに取り組んでいる。
いよいよ学校に行く前日…
和は荷物を準備しながら
みんなに向かって呟いた。
「応援してくれて、ありがと…」
潤の気持ちは、ちゃんと届いてたね…
たまに休憩したっていい。
俺らはいつだって和の味方だから…
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作者名：空
| 作成日時：2013年7月16日 5時
