708.【8】 ページ8
［和side］
母「ほんとに
申し訳ございませんでした」
健「翔先生、ごめんなさい…」
翔にぃに見つかって、説教されてるところに
迎えに来た健のお母さんは、
何度も翔にぃに頭を下げた…
翔にぃも「こちらこそ、巻き込んでしまって…
申し訳ありません。」って
何度も謝っていて。
健は母親と一緒に深々と頭を下げて
俺らの前から去っていった…
翔「おまえらな、ほんとに許さないよ？」
潤「んーん。ごめんなさい。…ごめんなさい」
「…ごめんなさい。」
翔にぃが怖すぎて、本気で謝る俺ら。
翔「何で駄目って言われたことするの？」
潤「…はい。もうしません」
「…次から、守ります」
翔にぃは俺らを睨んで「とりあえず、
戻るからな」って先に歩いていく。
潤「あ、いてっ！ごめんなさい…」
「いてっ！ごめん、なさい…」
病室の入り口で待ち構えていた智にぃに
揃ってお尻を叩かれた。
智「ちゃんと反省しないと
明日、連れて帰らないから」
和潤「…はい」
翔「とりあえず座って。診察するから」
俺らは並んでソファーに座らされて
翔にぃの診察を受ける。
俺は体調がすごく良くて…
だから診察も何もなくパス出来ると思うけど、
問題は潤。
さっき触れたら、体が熱い気がして
心配になった…
翔「和は大丈夫だな。珍しい…笑」
案の定、俺は先に解放されたから
ベッドに寝転んだ。
翔「じゅん？熱あるの自覚してんだろ？
39℃超えてるよ？」
潤「ん…ごめんなさい…」
翔「解熱剤入れるから。」
潤「…え？」
衝撃的なことを言われた潤は
状況についていけてない…
翔「え？じゃないの。
熱が高いから、解熱剤の座薬入れてやるから。
ベッドに寝転んでって言ってんの」
潤「…ん、やだ…」
翔「あ、こら！」
潤は、翔にぃに掴まれそうになった腕を
振り払って窓際に逃げた。
翔「逃げても駄目だよ、潤。おいで。」
潤「んーん…やだ…」
翔「やだじゃないの。やるの」
潤「んーん…」
翔「言うこと聞けないなら、明日潤だけ
病院においてくからな？」
潤「…」
翔「おいで。自分がいけないんだろ？」
潤「んー、いい…」
潤は逃げ場がなくて床にペタンと座り込む。
翔「まったく…
俺が戻ってくるまでに用意しとけよ？」
翔にぃは、智にぃに合図してから
薬を取りに病室を出ていった。
智「ほら潤。こっち、おいで？」
潤「んーん…やだよ…」
智にぃが近付くと、潤は後退りする…
これじゃあ、ただの駄々っ子じゃん。笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年6月20日 18時
