565.【2】 ページ15
［智にぃside］
和「んー、ばか！
…たくないって言ったのに。」
翔のことをバシバシ叩いて怒ってる和。
翔「ごめんて…でも、和が
動かしたからだよ？」
採血、失敗したから怒ってる…
和「…動いてないも、ん」
よく言うよ。笑
抑えきれないくらい暴れたくせに。
翔「分かった…俺が悪かったよ。」
和「ばか！」
「ふふ…痛かったね」
和が拗ねて俺の方を向いてる隙に
新しい針を準備する翔。
翔「かず？」
和「ん、なんだよ？」
翔「ごめん、ちょっと我慢ね」
腕を引っ張った翔は、俺が抑えたのを確認して
針を刺した。
和「！…やだ。ばか、ったい…たい」
翔「ごめんね。やらないわけには
いかないからさ。」
和「もう、ばか！いじわる！」
「もう終るから動かないでね」
いつまでも抑え込んでると余計に怒るから
俺は早めに固定から解放してやった。
和「…あっちいけ！」
俺らに背を向けて布団を被った和。
しばらくは拗ねてるだろうね…って
話しながら、朝食の準備をしていたら
何だかリビングが騒がしい。
和「ほら、おいで！付けてあげる！
今日はどこまで行く？」
あらしにリードを付けながら和がニコニコ
ラグに座ってる。
翔はため息を付きながら和に寄ってった。
翔「かーずくん。何してんのかな？」
和「ん？散歩！」
翔「かず…今は駄目だよ？夕方になって元気に
なったらね？」
和「えー、むり…あらしが今行きたいって」
「ウォンッ！」
和「ほらね？」
そりゃ、リード付けてもらえればテンションも
上がるだろうよ…笑
翔「だーめ。あらしがその気になって
可哀想だろ？」
和「ケチ！」
翔「…なんだって？」
和「…。あらし〜、お家の中でも
いいもんね〜」
和は翔を睨んだ後、キッチンから覗いてた
俺のことも睨んで、家の中を散歩してる…笑
翔「はぁ…なんだよ、あいつ。
ほんっと、可愛くねぇ…」
振り回される翔…
思わず笑ってしまう。笑
「ご飯食べたら俺が休ませるよ」
翔「うん、お願いします」
せっかく美味しい朝食を作ってやったのに
和は呼んでも降りてこない…
翔「呼んでくるね。ってあれ？」
庭に目をやったまま動かなくなった翔。
「あらら…やらかすねぇ〜笑」
翔「もう…」
あらしと一緒に庭を走り回ってる和。
いきいきして楽しそうなんだけどね…
今は駄目なタイミングなんだって
分からないかね…笑
和「あ、あらし〜」
翔「あらしは和と違って着いてくるから平気」
和「むぅ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 503人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2013年4月15日 18時
