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［雅にぃside］
和の隣で
スースー寝息を立てる潤。
少し前に、翔にぃに冷えピタを貼ってもらって
安心したように眠りについたんだ…
翔「はは。甘えんぼさん。笑」
掴まれた服の裾をそっと離しながら
優しく手を握ってあげる翔にぃ。
潤は寝てるはずなのに、嬉しそうに
ふっと笑った気がした。
和「あー、いい…やめてー」
翔「こら、潤が起きちゃうって…」
和「やだー、じゅん、たすけてー」
潤「…？」
相変わらず、どっちが兄なんだか…って
突っ込みたくなる和の自由っぷり。
助けを求められて、潤も起きてしまった。笑
翔「ごめんな、潤。寝てていいよ…？」
潤「ん…ては…？」
翔「はい、ここね。」
潤は手を伸ばして翔にぃにギュッと
握ってもらうと、ようやく目を閉じた。
和「ふふ。ありがと、じゅん…」
翔にぃの手が塞がったことで
聴診を免れた和も、潤にそっと寄っていって
目を閉じた…
潤は和のことも助けられて、翔にぃにも
甘えられて安心したのか。
すぐに寝息を立て始めた。
翔「もう。手が掛かる兄ちゃんをもつと
弟は苦労するね。笑」
翔にぃは笑いながら潤の頭を撫でてやった。
翔「今度こそ、やらせろよ〜？笑」
布団からそっと手をいれて起こさないように
和の聴診を丁寧にしている翔にぃ。
しっかり者の兄ちゃんをもった俺は幸せだ。笑
翔「まさき？何、笑ってんの？」
「あひゃ、内緒。」
翔「変な奴。笑」
その後は順調に、そろって回復に向かい
元気になってきた和と潤。
和「お粥じゃなくて、ハンバーグがいー！！」
潤「ねぇ、フットサル行きたいー！！」
我儘が炸裂する双子に、にぃ達は苦笑い。
翔「大人しくしてろって。言うこと聞かなくて
ぶり返したら、どーなるか分かってんだろ？」
和「…」
潤「…」
翔「はは。よく分かってるみたいで
よろしい。笑」
和「むぅ…」
潤「…じわる」
翔「はいはい。ほら、寝転んで？」
ベッドに並べて寝せて
胸元をさすってあげる翔にぃは
言ってる言葉とは違って、ほんとに優しい。
和「…いてね？」
翔「うん、いるから。」
潤「…ずっと、ね…？」
翔「ずっといるよ。」
和と潤は顔を見合わせて、嬉しそうに笑って
目を閉じた。
双子ちゃんを優しく寝かしつける翔にぃの
背中は大きくて安心できそう。笑
翔「…わ！なんだよ、雅紀。」
俺だって甘えたいもんね。
背中に抱きついたら、
翔にぃは優しくしてくれた…
大きくなっても残ってるんだよね、
甘えたい気持ち…笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年3月24日 11時
