533.【反抗期！？】 ページ33
［智にぃside］
「おはよう！」
和「…はよ」
雅「おはよー、かず！！」
和「朝から、うっさいな。声でかいよ…」
なんだか最近…
挨拶も面倒くさがる、お年頃の和くん…笑
俺にはなかったけど、翔はよく「ん。」とか
言って両親に挨拶してたな。笑
懐かしいや…
「はい、お弁当ね」
潤「あ、俺いらないや！今日、学食の気分！」
「そういうのは作る前に言ってくれないと…
まぁ、いいや。俺の昼ご飯にするから。
和は？持ってく？」
和「ん。智にぃの弁当持ってく」
和はニコッと笑って弁当を抱えた。
反抗期って言っても、全部が
反抗になるわけじゃないから可愛いよね。笑
翔「おはよー。あれ、潤？弁当置きっ放し」
潤「うっせーな。置いてんだよ。」
リビングでテレビを観ながら、
怠そうに答える潤。
最近の口癖は「うっせーな」
翔「潤？朝からその態度はないでしょ？
弁当いらないの？」
潤「だから、もう智にぃに言ってあるから
いいの！」
翔はブツブツ文句を言いながら
「何で持ってかないの？」って
俺に聞いてきた。
翔「それは駄目でしょ。
潤？今日は弁当にしな。」
潤「なんでよ？」
翔「智にぃは早起きして作ってんだよ？
学食がいいなら前日に言えよ。」
潤「じゃあ、朝起きて学食の気分の時は
どーすんのさ？」
翔「それでも、弁当を食うの。」
潤「は？めんどくせーな。」
翔「潤、怒るよ？作ってる人のこと
考えなさい。」
潤「…分かったよ。持ってきゃいーんだろ」
「いいよ、潤。学食がいいんでしょ？
その代わり、次からは作る前に言ってね？」
翔「なら、ちゃんと智にぃに謝れよ？」
潤「…」
潤はどうしようか悩んじゃってる。笑
「いいよ、俺が食べるから。
遅刻するから、行きな？」
黙って頷いた潤はリビングを出ていこうとして
くるっと振り返った。
潤「…めんなさい、智にぃ。」
顔も上げないしさ、声も小さいけど。
でも、その一言が実はすごく
大事だったりする…
例え家族であってもね。
「ふふ。いいよ、準備しておいで？」
潤は小さく頷いて笑った。
翔「かず？いってらっしゃい」
「いってらっしゃい」
雅「いってらっしゃーい！」
和「…ってきます」
ふふ。これはこれで、個性があっていいか。笑
翔も雅紀も仕事に行った後で
潤がバタバタ降りてくるのが
お決まりのパターン。
潤「遅刻しちゃう！いってきます！！」
「いってらっしゃい。」
うん、これはこれで、いい感じだ。笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年3月24日 11時
