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［智にぃside］
和「翔せんせー、
潤がお腹空いたってー」
翔「じゃあ、お粥温めるから持ってって？」
和「はーい」
潤の熱が下がってきて、少し元気になったから
和は嬉しくて仕方ない。
和「翔せんせー、ありがと！
あらしー、いくよ！！」
翔「こら、かず！あらしは置いてって。
潤が落ち着けないから。」
和「むぅ…ケチ！！」
翔「あ、後で覚えとけよ？笑」
あらしは部屋に入れてもらえずに
リビングに戻ってきた。
バタバタ、ピョンピョン騒がしい…
確かにこれじゃあ、潤の上に飛び乗っていくし
ゆっくりご飯が食べれないもんね。
和「翔せんせー、全部食べて薬も飲んだ。
熱もね、平熱だよ？」
自分のことの様に嬉しそうに報告する和。
翔「そっか、ありがと。
じゃあ、診察して寝かせたら一緒に
あらしの散歩行こっか？」
和「うん！じゃあ、診察してきて？」
翔「お前は？いかないの？」
和「うん、待ってる。ふふ…」
いたずらっぽく笑う和に、翔は首を傾げながら
潤の部屋に入っていった。
和は、2人きりにして潤に甘えさせてやろうと
してるんだろうね。
そういうとこ、和は本当に良く気が付くし
よく見てる。
気が利く良い子に育ったもんだ…笑
和「智にぃ、ここ来て〜」
ソファーに座ってって呼んでくる和。
自分が甘えるのも忘れない…
隣に座ったら膝にゴロンと頭をのせて
俺のこと見上げてくる。
「ん？なに？」
和「ふふ、なんでもないよ。
ただ、嬉しいだけ。智にぃがいて。」
こんな言葉をストレートに言えるって
すごいよね？笑
まぁ、ヘソ曲がりの時は「ありがとう」も
「ごめんなさい」も上手くできないけど…
「俺も嬉しいよ。和が笑っててくれて」
お腹に乗せた手で、頭をクシャクシャしたら
嬉しそうに笑ってギューっと腰に
抱きついてきた。
和「だいすき…
どこもいかないでね。
俺もどこもいかないから…」
「当たり前だろ。どこもいかないよ。」
抱きしめ返したら、また嬉しそうに笑った。
翔が来てからも、くっついてた和だけど
あらしの散歩に嬉しそうに出掛けていった。
結局、1時間くらい戻ってこなくて
相当楽しかったみたいだ。
ずっと看病してくれてたから
和のお蔭で潤も元気になって。
和「久しぶりだね。みんなでご飯！」
夕食時に5人揃ったことを、誰よりも
嬉しそうにしている和。
『和が看病してくれたからだよ』
声を揃えてみんなにそう言われて
和は恥ずかしそうに、でも本当に
嬉しそうに笑った…
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作者名：空
| 作成日時：2013年3月24日 11時
