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［和side］
インフルエンザは
俺もすごく辛かったから
今の潤も辛いはず。
冷えピタを貼ったら、気持ち良さそうに
目を細めて、すぐに眠ってくれた。
1時間くらい寝て、起きたタイミングで
翔にぃがお粥を持ってきてくれた。
翔「はい、潤。起き上がれる？」
潤「んーん、食べれない…」
翔「少しでいいから。食べて薬飲もうね」
こういう時、翔にぃは選択肢を与えない。
お医者さんになった翔にぃは厳しい。笑
翔「和、ちょっと持ってて？」
翔にぃは俺にお粥を渡すと
潤の後ろに座って抱きかかえてあげた。
翔「和、ちょっとずつね」
俺はみんなが、いつもやってくれている様に
スプーンに少しだけ、お粥をのせて
潤の口に運ぶ。
だけど潤は食べたくないのか
翔にぃに体を預けてギュッと目を閉じたまま
反応しなくなった…
翔「じゅーん、少しでいいから」
目を閉じたまま首を小さく振る潤。
翔「ほら、じゅーん？」
翔にぃは優しくほっぺに触れて
ツンツンして目を開ける様に声を掛ける。
潤「…いらない」
翔「だーめ。はい、あーんして」
目を開けた潤は目の前のスプーンを見て
渋々、口を開けてくれた。
潤「ん。も、いい…」
器の半分くらいは食べてくれた潤。
薬も飲んで、ベッドに寝せられた。
翔「えらいね。じゃあ、熱だけ計るね」
体温計を挟んだ翔にぃは
お粥を持って部屋を出ていった。
体が痛いのか、潤の顔が歪んで可哀想…
「じゅん？痛いの？どのへん？」
俺が足に触れたら、小さく「そこ」って
呟いた潤。
一生懸命さすっていたら眠ってくれた。
夜になっても、体温計はまだ高熱を
表示していて辛そうだ。
翔「ちょっと診せてね〜」
潤「…いい」
翔「よくないの。笑
無駄な抵抗しないで、じっとしてて。」
潤「いい…」
翔にぃに捲られた服を戻した潤は
そっぽを向いて目を閉じた。
翔「はは。誰かさんと同んなじ」
翔にぃは笑いながら、潤の服をまた捲って
聴診器をあてていく。
翔「じゅーん、そんな力入れんなって。
深呼吸してごらん？」
俺が見ても分かるくらい
体に力を入れてる潤。
翔「かず、聴診は恐くないよな？
じゅんに教えてやってよ。」
「んーん。おれ、診察きらいだもん…
自分が上手く出来ないのに
潤にそんなこと言えないよ。」
翔「はは、何だよそれ。
和はいつも上手だよ。
ほら、手握っててやって？」
俺が手を握ったら
潤は嬉しそうに笑ってくれた。
潤は翔にぃのこと大好きだから
緊張してんだよね？笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年3月24日 11時
