9.【3】昼食 ページ9
［雅にぃside］
和「あっ！」
「和ちゃんもせっけんね〜」
和「きゃっ！」
そろそろ昼メシってことで、手洗いに
連れてきたんだけどさ、和は泡を手にのせたら
すごい喜んで。
「ゴシゴシ〜」
和「きゃっ！」
水で流してタオルで拭いて、椅子に座らせる。
「はい、潤ちゃんもね〜？」
潤「まんまっ！」
「洗ってからね〜」
潤「やーっ！まんまっ！」
潤はご飯を食べる気でいたからか、
すごい不機嫌…
潤「やーっ！」
「待って、落ちちゃうよ…」
潤「ぎゃー！」
反り返って泣く潤の手を何とか洗って
タオルで拭きながら椅子に戻す。
翔「じゅーん？泣いてたら食べれないよ？」
翔にぃは潤の涙をポンポン拭きながら
ご飯を見せる。
翔「泣き止んだらあげるから。な？」
そんなの通用しなくない？って思ったけど…
潤「…っ、んっ、ん…。まんまっ！」
意外といける。笑
智「いただきます。でしょ？」
潤「んっ、…ますっ！」
手をペチンッて合わせて、これがまた可愛い。
智「ほら、かずは？」
和「…っ！」
智「ふふ…」
和は手を合わせてコクコク首を振ってる。
頭下げてるつもりなんだろうね。笑
言葉が出ない代わりに、ちゃんと頭下げて
可愛い奴。
智「2人ともお利口さんだね〜」
差し出されたお椀に入ってるのは、
ふりかけご飯。
幸いなことに双子ちゃんは、お米が大好き
だから、何か作ってやれなくても大丈夫。笑
潤「うまっ！」
翔「はは！うまいだって。笑」
智「この間までミルク飲んでたのにね〜」
翔「うん。あっという間に大人になりそう」
スプーンを握って、カチャカチャと
一生懸命にご飯を口に運ぶ双子が可愛くて…
智「俺らも食べよっか。」
レトルトのカレーを温めて、それぞれの皿に。
和「あっ！」
和はカレーが気になるみたいで指差して
ニコニコしてる。
「食べさせてもいいのかなぁ？」
翔「辛口じゃないから、いいんじゃね？」
翔にぃはジャガイモを半分にして
和のご飯の上にコロンとのせてあげた。
和のやつ嬉しかったのかコクコクッて
翔にぃにお礼してる。笑
翔「はは。どういたしまして。
潤も食べるか？ほれ。」
潤「あーとっ！」
残りの半分をもらった潤はニコニコして
お礼を言う。
もらったら「ありがとう」ってさ、
こんな小さいうちに身に付くんだね。
何か感動しちゃった。笑
潤「うまっ！」
智「カレー好きみたいだね〜。
人参も食べる？」
智にぃが見せたら、そろってコクコク
頷く双子。笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
