8.【2】 ページ8
［翔にぃside］
潤「ぶーっ！」
雅「潤のミニカーは
カッコいいね〜！！」
和「あっ！」
「ん？お前も欲しいの？」
和「あっ！あっ！」
「はいはい…笑」
和はまだ意味を持った言葉を話さない。
でも、親父も母さんも全然心配してない
みたい。
母さんが「智なんて2歳の頃は1歳になった翔に
追いつかれそうなくらい、喋らなかったのよ」
って。
それには、さすがに心配したみたいだけどね。
でも、それでも無理強いしたりせず、見守った
から今の智にぃが居るんだろうなって思う。笑
潤「しょーちゃ！」
「ん？何？」
雅「あひゃ！翔ちゃんさぁ、もっと優しく
聞いてあげなよ？笑
俺らと話す時と変わらないじゃん！」
雅紀はケラケラ笑って「な〜に？」って
言うんだよ？って、からかってくる。
「お前なぁ…兄貴をからかって許されると
思ってんのか？笑」
キッと睨んだら慌てちゃってさ。
「思ってません！」って。笑
「それにさ、翔ちゃんって呼ぶなって
言ってんだろ？双子が大きくなって真似したら
どーすんだよ？」
雅「だって、お母さん呼んでたじゃん！」
「小学生の頃だろ？
恥ずかしいからやめろって！笑」
雅「はいはい…」
雅紀は納得いかない…って顔しながら
「和ちゃん！潤ちゃん！」って呼びながら
頭を撫でてる。
智「懐かしいねぇ〜！母ちゃんさ、
翔ちゃんって呼んで、怒られたんだよね。笑」
多分ね、俺が中学に上がった頃かな…
何か急に恥ずかしくなっちゃってさ。
「翔ちゃん！って呼ぶな！」って怒鳴った。
それからは母さん、一度も「翔ちゃん！」とは
呼んでない気がする。
これも俺の成長って思ってくれたんだね、
きっと…
潤「しょーちゃ！」
もう…笑
智「いいじゃん！俺らなんてさ、兄貴なのに
呼び捨てだよ？笑」
「確かに…笑」
雅「じゅーんくん？俺だれ？」
潤「ましゃ！」
雅「こっちの、お兄さんは？」
潤「しゃと！」
雅紀は「俺さ、今日から雅にぃって
呼んでもらえるように教え込もうっと」って
張り切ってる。
雅「潤ちゃん？俺は、まさにぃ。
言ってごらん？」
潤「ましゃ！」
雅「違う！雅にぃ！まさ、にぃ！」
潤「ましゃ！」
雅「にぃ」
潤「にー！」
雅「そうそう、続けて？」
潤「ましゃ！」
潤は「にぃ、は？」ってすごい迫られて
頭に？を浮かべながら「にー！」ってさ。笑
これじゃあ、完全に「まさ」と「にー」の
接点がない。
残念だけど諦めなよ…笑
智にぃと俺は大笑いした。
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
