7.【お留守番】 ページ7
［智にぃside］
母「じゃあ、よろしくね」
父「頼むな〜」
父ちゃんの出張に合わせて、母ちゃんも
一緒に行くことに。
仲良いよね。笑
翔「…ってらっしゃい」
雅「お土産ね〜？」
俺らに任されたのは、これから2泊3日の
両親不在の間、双子の世話。
潤「まんまっ！」
翔「は？さっき朝ごはん食ったばっかだろ？」
潤「きゃっ！まんまっ！まんまっ！」
翔「うるせー…」
雅「違うよ、翔にぃ。笑」
翔「何が？」
雅紀は「潤はママ！って言ってるんだよ？」
って得意気だ。笑
潤が「ママ！」なんて言ってるの
聞いたことないけど。
でも、確かにこのタイミングでの「まんま！」
はちょっとおかしいけど…
俺らはさっそく戸惑う。笑
言葉が通じないってさ、動物と一緒。
そんな事言ったら、母ちゃん怒るかな。笑
翔「かず！危ないから、ダメ！！」
和「ぎゃー！！」
翔が勢いよく叱るから、和はビックリして
大泣き。
もう少しさ、優しくしてやれないかね…笑
こりゃ、先が思いやられる…
すでに動物園状態だもん。
「翔？抱っこして泣き止ませてよ…」
翔「はいはい。ほら、泣くな〜」
翔はね、扱い方は丁寧だし、もちろん
双子への愛情もたっぷりあるよ？
ただ、上手くそれを表現できないだけ。
今はさ、突っぱりたいお年頃だから。笑
両親がいなければ少しは恥ずかしさが
半減するんだろう。
和を胸元におさめて、優しくトントンしてる。
この姿を両親が見たら喜ぶだろうね〜。
翔「別に叱ったわけじゃね〜よ？
たださ、危ないからダメだよって
言いたかっただけ。な？」
和にそんな言い訳したって通じないのに。
笑っちゃう。
和は翔の胸に顔を押しつけてグズグズ
言ってる。
甘えんぼさん全開だね。
潤「まんまっ！」
ふふ…まだ言ってるよ。笑
雅「ねぇ、じゅん？どっち？」
雅紀はご飯と母ちゃんの写真を潤に見せて
「どっち？」って真剣な顔で問いかけてる。
翔「そんなん答えてくれたら苦労しないって」
雅「そっかぁ…。まだ分かんないか。」
雅紀がガックリと肩を落としたら、
潤が「ましゃ！」って叫ぶ。
両手広げて「抱っこ！」ってねだりながら。
雅「え？俺でいいの？まんまでも、ママでも
なく俺でいいの？あひゃ！やったぁ！！」
雅紀は「俺の勝利〜！！」って
勢いよく潤を抱き上げて飛び上がる。笑
翔「はは！単純なやつ〜」
翔にケラケラ笑われてるけど
雅紀は満足そうだ。
潤は空気が読める子だね〜。笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
