35.【はじめの一歩】 ページ35
［雅にぃside］
父「いいぞ〜、
かず！」
和「きゃっ！」
母「おいでっ！」
朝から大騒ぎの我が家。笑
父「智と翔の時も、雅紀の時も仕事で居ない時に
初めての1歩だったからなぁ〜」
ホームビデオ構えて和の応援に励むお父さん。
1歳を過ぎてもハイハイばっかりしてたのに
いつの間にか立つ様になって。
お父さんが言うには「今日必ず歩く」って。笑
母「潤は？ほら、おいで？」
潤「まっ！」
母「んふふ…」
翔「まだ無理っしょ。グラグラしてんじゃん」
ツンツンした翔にぃ登場。笑
父「翔なんかもっとグラグラしてたけど
2.3歩、歩いてたぞ？笑」
母「ふふ…ホームビデオ見る？」
翔「やめろよ！恥ずかしい。」
ツンツンしながらも双子の初めての1歩を
見ようと、ソファーに座る翔にぃ。
俺も智にぃもなんだかんだ見たくて。
お得な感じするじゃん？笑
「すごい、すごい！！」って褒められる度に
喜んで立ち上がる双子。
父「和も意外と意地あるよな」
母「しゃべる欲はないけどね〜。笑」
最初は全然立ち上がる気配すら見せなかったのに
潤が立ち上がり始めたら、あっという間に
後を追う様に立ち上がる様になったんだって。
潤「…っこ！！」
父「抱っこか？ほれ〜！」
潤「きゃ〜！」
抱っこしてもらって大喜びの潤。
こんな時も和は黙々と、立ち上がっては
グラグラして尻もちを繰り返してる。
和「…っ、とっ！」
母「ふふ…おしいねぇ〜」
父「がんばれ、かず！」
和「きゃっ！」
周りの大人が笑顔だと、こんな赤ちゃんでも
嬉しいんだね。
和は益々ニコニコして立ち上がってる。
和「…っ、んっ！」
ゴンッ！！
和「ぎゃー！」
勢いよく尻もちつきすぎて、後ろにひっくり
返った和は頭を打って大泣き。
母「痛かったねぇ〜、よしよし」
和「ぎゃー！」
翔「なんだよ、根性ねぇな。」
母「…笑。そんなことないよねぇ〜。
翔にぃちゃん厳しいねぇ」
翔にぃは「歩いたら呼んで」って部屋に
戻ってしまった。笑
しばらくヒックヒック泣いてた和も
ジュースもらって落ち着いたらニコニコ。
お気に入りの車で遊びながら
また立ち上がって機嫌もよくなってきた。
父「最初の一歩が難しいんだよなぁ」
潤「きゃっ！」
未だお父さんの腕の中にフィットしている潤。
ガッシリした腕の中で安心した顔して
和のこと見てる。笑
応援してんのかね。
それかライバルだと思ってるか。
まぁどっちにしろ、俺はどっちか早く
歩いてくれって願うよ。笑
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
