32.【次男の反抗期】 ページ32
［雅にぃside］
母「勝手にやるなって
言われたんじゃないの〜？」
翔「うるせーな！関係ないって…」
母「…笑」
学校でピアスを開けてきたらしい翔にぃ。
でもこの間、勝手に病院で開けようとして
お父さんに「勝手にやるな」って言われてた。笑
お母さんもそのことを言ってるんだけど
今日の翔にぃはいつもより、さらにツンツン。
でも俺がね、寄っていけば変わらず構って
くれるんだよ？
「翔にぃ〜、これ一緒にやろ〜？」
翔「なんだよ〜、そんなくっ付くなって…」
「いいじゃん〜」
翔「はいはい。笑」
ほらね？笑
ツンツンしてても、俺にとっては自慢の
兄ちゃん。
学校ではいつも面倒見てくれたし、守って
くれたし。
それにね「翔くんの弟」ってだけで
先生にも先輩にも可愛がられるんだから。
これ、俺の自慢。笑
「ねぇ、カッコいいね！」
翔「なんだよ、急に。」
「あひゃ！」
翔「ほら、やんだろ？」
「うんっ！」
一緒にゲームしてもらって満足、満足。笑
夜になってお父さん帰宅して、お母さんは
双子を寝かせにいって何となく
そんな雰囲気…笑
智「雅紀、風呂いこっか。」
俺は空気を読んだ智にぃに連れられて風呂に
いった。
［翔にぃside］
父「翔？」
「なに？」
親父が話し出す時は何となく空気が変わる。
だから、みんな分かるんだ。笑
言われることは分かってる…
ちょっとドキドキしちゃうから、それを隠す為に
強めの口調で返す。
父「ここ、座りなさい…」
親父の目は「分かってんだろ？」って。
そんな強い目で俺を見つめながら
ソファーを指差してる…
父「早く、座りなさい。」
「…」
こんな時にも「すぐ座ったらカッコ悪い…」って
変なプライドが邪魔をする。
父「言ったよな？相談しなさいって。」
「…」
父「翔は返事したよな？」
「…」
父「…違うか？」
違くないからさ…
そんな怖い顔で睨まないでよ…笑
内心そう思ってるくせに、睨み返して「忘れた」
ってボソッと呟く。
父「自分のした事の責任は自分で
とりなさい。」
親父は曲がったことが嫌いだ。
約束したのは事実だし、破ったなら破ったなりに
責任とって、言い訳せずに謝れって。そう
言いたいんだろう…
でもそんな素直にはなれなくて。
「忘れたんだからしょーがねーだろ？
ピアスぐらいほっとけよ！！」
気が付いたら親父に向かって思いっきり
怒鳴ってた…
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
