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［雅にぃside］
和に名前を呼んで
もらう作戦を始めて
かなりの期間が経った。
相変わらず俺らを呼ぶ時は「あっ！」って
両手広げてアピール。
それはそれで可愛いんだけど、とにかく俺は
「まーくん」って呼んで欲しいわけ。笑
分かんないかなぁ…
お兄ちゃんの気持ちが。笑
「これ食べる人〜？？」
赤ちゃん煎餅をチラつかせたらハイハイで
ペタペタとこっちまでやってくる和。
「まーくん、ちょうだいは？」
和「…？」
みんなからの「またやってるよ…」って
視線が痛いけど、気にしない。笑
「まーくん！」
和「…ま」
「そうそう！頑張れ！まーくん！」
和「あっ！まっ！」
「いけっ！」
翔「はは！お前がそんな力いれて
どーすんだよ。笑」
母「うふふ…」
あと一息なんだけどなぁ…
そんなある日…
潤「ましゃ！」
和「あっ！」
俺が飲んでるジュースを欲しがって寄ってきた
双子ちゃん達。
雅「ちょーだいは？」
潤「んっ、だいっ！！」
潤は益々、言葉が出るようになってきて
日々色んな言葉を習得してる。
和「あっ！」
こいつは相変わらず。笑
分かってるくせに面倒くさいから喋って
ないんじゃないかって思うくらい「あっ！」で
済ませようとする。笑
潤「ましゃ！んっ、だいっ！！」
あひゃ！可愛いなぁ〜。笑
「待っててねぇ〜」
パックのジュースを冷蔵庫から1つ出して
潤に渡してあげる。
和「あっ！」
その隣で羨ましそうな和。笑
「お前はだーめ。まーくんて言ったらあげる」
和「…？」
翔「まさー？泣くからやめろって…」
「大丈夫、泣かせないもん」
キョトンとしてる和を膝の上にのせて
「まーくん」って繰り返し教える。
和「…？」
何だかなぁ…
頭は良さそうな顔してんだけどな。笑
和「…？」
潤がチューチュー飲んでるのを見て、俺を見て
「なんで？」って顔してる和。
そんな切ない顔されたら、俺の負けだよ…笑
「…分かったよ、もう。お前にもあげるよ」
翔「結局、あげんのかよ。笑」
翔にぃにケラケラ笑われるけど仕方ない。
和を抱いて冷蔵庫まで。
「ほら、これでいいの？」
和「きゃっ！」
「ふふ、嬉しいの？笑」
和「きゃっ！」
「どーぞ！」
和「まっく！」
「…！え？」
和「きゃっ！まっく！」
いきなり言うんだもん。
ビックリして落としそうになっちゃったよ…笑
「ねぇ、ねぇ聞いてて〜？」
和「まっく！」
「すごいでしょー？俺のこと呼んでるよー？」
翔「はは！マックじゃん！笑」
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
