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［翔にぃside］
和「ぎゃ〜」
あーあ…泣かした。
必死になると周りが見えなくなるんだから、
ほんと。笑
母「まーくんに取られちゃったね〜…笑」
さり気なく「まーくん」って呼ぶあたり
母さんはさすがだ。
雅紀もちょっと嬉しそう。
母「まーくん、ちょーだい。って。」
和「や〜、ぎゃ〜」
母さんは一度抱き上げた和を雅紀の膝の上に
降ろした。
和「ぎゃ〜」
体を反らして思いっきり拒否してる…笑
雅「お前が学ばないからだろ〜？」
和「ぎゃ〜」
雅紀は和のほっぺを引っ張ってる。笑
何がしたいんだかね…
益々、泣かれてるし。
雅「はーやーくー、呼んでよ〜…」
和「ぎゃ〜」
そんな恐い顔で迫ったら嫌われるだけじゃんね…
和「ぎゃ〜、ぎゃ〜」
父「まさー？やめなさい…笑」
あまりにも泣かすから、ついに親父に
叱られてる。笑
雅紀は「ちぇっ！」って拗ねて
和を智にぃに託した。
和「ぎゃ〜」
智「嫌だったね〜。」
智にぃはトントン優しく背中をたたいて
「まーくんって呼んで欲しいんだって。笑」
って笑ってる。
まぁ、こんな必死になるほど、和に名前を
呼んで欲しいんだから、愛がある証拠なんだけど
やり方がね。笑
それからの日々も…
母「まさー？お風呂はやくー！」
雅「…」
母「…笑。もう…まーくん？？笑」
雅「はーい！！」
「まさ」とか「雅紀」って呼ばれても返事を
しない雅紀。
いや、まーくん。笑
どんだけ「まーくん」って呼ばれたいんだよ…
智「雅紀ー、俺のTシャツ混ざってない？」
雅「…」
母「まーくん？智が呼んでるのに無視
しないの〜。笑」
雅「俺、雅紀じゃないから〜」
母「…笑」
智「まーさーきー」
雅「…」
智にぃは「だいたい何で弟にくん付けなきゃ
いけないんだよ…おかしくない？」って
ブツブツ文句言いながらソファーに座った。
雅「だって呼んでくれなきゃ、和が覚えて
くれないもん。」
プクッと膨れて言い返した雅紀は「ましゃ！」
って呼ばれちゃうじゃん。って拗ねてる。笑
そんな事言ったらさ、俺なんか雅紀のせいで
潤に「しょーちゃ！」って呼ばれてんだから…笑
「覚える時期がくりゃ、呼ばれんだから
放っておけよ！笑」
雅「違うの！俺は和に一番に呼んで
もらいたいの！！」
ちょっとからかうと、すぐムキになるんだから…
智「はいはい。笑」
智にぃは「まーくん、俺のTシャツ混ざって
ない？」って言い直してあげてる。
優しいね。笑
俺は絶対呼ばないからな！
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
