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［智にぃshde］
和と潤は
俺が高校生になった年に
生まれた。
正直、この歳になって兄弟が増えるとは
思ってなかったから驚いたけど。
でも、ここまできてからの弟って
無条件に可愛い。
下手したら、俺ら叔父さんでしょ？笑
潤「しゃと！」
和「あっ！あっ！」
俺が帰宅すると、名前を呼んでくれて
「だっこー」って意味で両手をいっぱいに
広げてニコニコする双子。
「ただいま〜」
ホッペに1回ずつ、チュッってするのが
最近の日課なんだ。
2人とも「きゃっ！」って喜んでくれる。
母「おかえり〜。お弁当箱出してね〜」
「ん。ごちそう様。」
母ちゃんは、どんなに子育てが忙しくても
俺ら3人に手を抜かない。
お弁当は欠かさず作ってくれるし…
前にね、1回聞いたことあんの。
「そんなに全部頑張って疲れないの？」って。
そしたら大笑いされた。
「これが仕事だもん。」
「これが生きがいなのよ。」って。
俺さ、ほんとに尊敬の気持ちをもったんだ。
その頃は、何か注意されると
「うるせーな」って返すことが多かったけど。
この話を聞いてから反抗心がなくなった。
ムカつくこともなくなったし、何より
大事にしたいって気持ちが芽生えたのかな。
何か注意されても「自分を思っての事だから」
って冷静になれる自分がいて。
自分のことを心から大事にしてくれる人の事、
自分も大事したいって思った。
母「おかえり〜、翔。あれ？
髪の毛染めてきたの？」
翔「ん。」
母「入学早々そんな明るくして大丈夫なの？」
翔「うっせーな。別に平気だよ…」
翔はね、反抗期真っ只中。
朝は茶色だった髪が、金髪に近くなってる。笑
雅「ただいまー！あっ！翔にぃカッコ良い！」
雅紀は翔に駆け寄っていく。
雅紀にとって翔は強くてカッコ良い兄ちゃん。
中学に入学した当初も、よく守ってもらって
たもんなぁ。笑
潤「しょーちゃ！」
翔「なんだよ！引っ付くなよ、もう…」
ふふ…潤にとっても、すでに憧れか？笑
足に引っ付いたのにあしらわれてる…
可哀想に。笑
雅「ただいまー！」
潤「きゃ！ましゃ！」
雅紀は潤を抱き上げてブンブン揺する。
こいつにとって双子は、まだオモチャ
みたいなもん。
雑に扱われて、よく泣かされてる…
雅「ひこうき〜！着地っ！」
ゴンッ！
潤「ぎゃー！！」
…ほらね？
小さい子に対しての手加減を知らないから
こういうことになる。笑
母ちゃんは「運転荒かったね〜」って
笑ってあやしてるけどね。
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
