15.【9】銭湯 ページ15
［雅にぃside］
「かーずくん？
ほら、ペッタンコ。」
和「ぎゃー！」
「…！いてっ…」
公園から帰ってきて和に絆創膏を貼って
やろうとしたのに大泣きされた。
抱っこしてたから、お腹にキックされて…
智にぃも翔にぃもケラケラ笑って「仕返し
だもんね〜？笑」って。
もう…
でもね、確かに俺が悪かったから反省しなきゃ。
「おでこにぺったんしよっか？」
和「ん〜…」
冷えピタ貼っても剥がされるし…
「ぺったんこ〜」
和「ん〜…」
「とらなくていいの〜」
和「ん〜…」
無理やり貼って両手を捕まえておく。
グズグズしてるけど、抱っこしたまま
立ち上がって気をそらせば何とかなりそう。
和「ん〜…」
「なーに？笑」
そのままキッチンに連れてって
パックのジュースを持たせてやれば「きゃ！」
って、機嫌を直してくれた。
「あひゃ！単純〜」
翔「雅紀にだけは言われたくねーよな？」
翔にぃはほっぺをツンツンして笑ってくる。
「俺だってそんなに単純じゃないもん！」
翔「なんだよ〜…重いって。笑」
ソファーに座った翔にぃの隣に座って
体を寄せたら重いってさ。
潤「ちゃっぷ…？」
急に潤が足にくっ付いてきたかと思ったら
アヒルのおもちゃ持ってる…笑
智「ん〜？お風呂？」
潤はクリクリの目をパチパチさせて
俺らを見上げて首を傾げる。
潤「ちゃっぷ…？」
翔「可愛すぎなんですけどー」
潤「きゃっ！」
堪らず翔にぃが勢いよく抱き上げる。
智「お風呂ってことだよねぇ？」
「そうじゃない？アヒルのおもちゃって
お風呂で使ってるやつでしょ〜？」
翔「俺、潤なら入れてもいいよ〜。笑」
智雅「…！俺だって。笑」
「あひゃ！智にぃとハモっちゃった〜」
それもそのはず、和はお風呂が大嫌い。
毎回ギャン泣きなのを俺らは知ってる…
何か楽しいことあればね。
「あっ！いいこと思いついたっ！」
智「ん？」
翔「お前のいい事はあてにならない。笑」
「そんなこと言わないでよ〜…
銭湯いきたいっ！」
翔「お前が行きたいだけじゃん。笑」
ブーブー文句言うけど、結局は「いくか」
って言ってくれる優しい兄達。
俺、知ってるもんね〜。笑
智翔「…いくか！」
ほらね？
「じゅーん、よかったねー」
潤「…ちゃっぷ…？」
「そうだよー、大きいちゃっぷに行けるよー」
潤「きゃっ！」
みんなで行ったら絶対に楽しいもん。
和もきっと、お風呂大好きになると思うんだ。
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作者名：空
| 作成日時：2013年10月5日 20時
