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24.【17】 ページ24
［翔にぃside］
大人しく
診察を受けると
約束してくれたけど不安なんだろうね…
見事なまでの抵抗を見せ、俺らは苦笑い…
でも和とって、診察は試験のようなものだから。
合格できなければ
学校に行けないと判定されるか、
治療されるか。
ひどい時には「入院」って
判定されてしまうから…
試験なんて、
できれば誰もが避けて通りたい道。
それを和は一日に何度も
受けないといけないんだもんね…
しかも今日は、
和にとって「入院」がすごく近い存在だし。
抵抗しながらも目を開けないのは
目眩が辛いからなんだろう。
俺は和に安心して欲しくて声を掛ける。
「かず？そのままでいいから聞いて…な？
目眩がするのは体に水分が足りないから。
熱が出たのは、
ちょっと無理しすぎたからだよ。
ちゃんと薬を使えば大丈夫。
今回は入院させないから…
だからさ、俺の方見て？…かーず？」
それでも和は、
こっちを見ようとはしない…
「…かず、約束…するから」
俺は、拗ねてそっぽを向いているくせに、
不安で胸が押しつぶされてしまいそうな
弟の頭を撫でることしか出来なかった…
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作者名：空
| 作成日時：2012年10月20日 15時
