5人で生きてゆく… (ページ30)

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30.【23】◎ ページ30

［潤side］

ノックをしたら
翔にぃの
優しい声がした。

翔「じゅん、おかえり。いつもありがとな。
買い物も、和の勉強も。」

そう言って頭を撫でてくれた。

恥ずかしいけど嬉しいから何も答えない。笑

しばらく翔にぃと
和のことを見つめていたら、
今日の処置のことと
明日、病院に行こうと思ってることを
教えてくれた。

「ねぇ、翔にぃ…
和、今回は入院しないんだよね？
明日、病院から帰ってくるよね…」

気が付いたら俺は
不安に思ったことを口にしていた…

そしたら翔にぃは、俺の背中を優しく撫でた。

翔「心配だよな…でも潤、大丈夫だよ。
明日は検査だけしたら
必ず連れて帰って来るから。
だからまた、明日の授業の分
教えてやってよ。」

「…分かった。」

翔「明日のこと、智にぃと雅紀にも
話して来るから、和のこと頼むね。
夕飯の時、呼びに来るから。」

翔にぃは部屋を出て行った。

和「潤…？」

しばらくして和が目を開けた。

「あ、起きた？気分悪くない？
大丈夫そうなら、今日のとこ勉強する？」

和「うん、教えて」

顔色もよくて元気そうな和に安心した。

いつもみたいに楽しく勉強する。

雅「かず～、じゅん～、ご飯だよ！」

夕飯の時間になって雅にぃが
呼びにきてくれた。

「やった！！お腹空いた～」

和「やったぁ。ご飯なにかな～。」

俺に続いて
さり気なく部屋を出ようとする和…笑

雅「和はまだでしょ？ほら、診せて。」

すかさず雅にぃに捕まった。