1714.【4】 ページ14
［智にぃside］
大事な弟がストレスで
こんなに苦しんでたら、泣きたくなるのは
当たり前…
潤を抱き締めた翔を、俺が抱き締めて。
団子みたいに。笑
「原因ははっきりしてるから大丈夫。
潤の気持ちが落ち着くまで、寄り添うだけで
十分なんじゃない？」
翔「…ん、んっ、ん…」
コクコク頷いた翔の頭をポンポンして
潤を寝かせるのを手伝う。
今の潤は、傍で寝かせておかないと心配だからね。
ソファーに寝かせて1時間弱。
潤はまたヒステリーを起こす…
ゴンッ…って音がして駆け寄ったんだけど
ソファーから落ちてしまったらしく。
潤「んーっ！！」
翔「落ちちゃったな…大丈夫。痛かった？」
今度の翔はお兄さん。笑
振り上げる腕を優しく捕まえながら、目を合わせて
「ん？」って優しく問い掛ける。
潤はポロポロ泣いて怒りながら「立ちたかった！」
「立ちたいのに！」って叫んで…
翔「ん、分かった。じゃあ、立とう。な？」
潤「…っ、ん…、…っ…」
ガタガタ震える足。
ここまでのストレスと不安てどこから
くるんだろう…
「また呼吸怪しくなってきたね…」
潤「…っ、ん、ん…、…っ…」
翔「大丈夫だよ〜…ゆっくりな…」
両側から声を掛けながら、優しく背中を
さすっていたら、少しだけ落ち着いてきた。
和と雅紀が帰宅してからは、気を遣わせない様に
少し無理をしていた潤だけど「くふっ…」って
時々見せる笑顔は本物で…
心配する和にも「大丈夫だから」って伝えてる潤。
言い終わって、チラッと俺の方を見てくるから
頷いて見せればコクッと頷いて可愛くて。笑
こんな時、ほんとは和室に5人で寝る方が
良いのかもしれない。
でも潤も気を遣うし、和も気になってゆっくり
休めないだろうし…って俺らの判断で、和室に
敷いた布団は2枚だけ。
和は「俺もここで寝たかったのに〜」って
ちょっと拗ねたけど、雅紀が「寂しいなら、俺が
和ちゃんと寝てあげるから」って茶化してくれて。
和「ちゃん付けんなっ！笑」
雅「あひゃ！いこっ？」
上手く切り替えさせてくれた。
「さて、俺らも寝よっか…？」
潤「…とにぃ、ここで？」
「うん、一緒に寝よう」
潤「…ん」
不安そうな潤を布団へと促して、隣に寝転ぶ。
しばらくしたら目からポロポロ涙が溢れてきて…
「…じゅん？」
潤「…っ、んっ、んっ…」
「おいで…？」
腕の中におさめて、しゃっくり上げる背中を
さすって落ち着くのを待つ。
こうやって甘えて泣いてくれた方がね…
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作者名：空
| 作成日時：2014年12月2日 18時
