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◯ ※ ページ33

ジェルくんside




助けを求めてしまったことに、後々後悔した。


こないでって、打とうとしたんに。


移しちゃったらどうしようとか、それだけのことなのに、
体が弱いせいで涙を落とす。




ー1本の着信音。




もう、何も考えずに応答のボタンを、押した。




さ『っ、じぇる?大丈夫か?今向かってるからな、』




3つほど年上の声に安心してしまう。




ジ「んっ、さっちゃぁっ…おぇっ」




嗚咽を漏らす。




さ『吐き気か…辛いな、
もうちょっとがまんしてろ もう着くから、一旦切るな?』




ー少しだけ、甘えさせて。




ジ「さっちゃ、切らんといて…?っ」




さ『…わかった もうちょっとだからな』




刹那、インターホンが鳴った。




さとみくんside




実はジェルの家に向かう前、なーくんから合鍵をもらってきたんだ。


だってあいつ、絶対自力じゃ開けられねぇだろ?


一応インターホンを鳴らす。


「じぇる、なーくんから合鍵もらったからそれで開けるな」




ーあいつはどこまで優しいんだろう。




俺を迎えに来たのか、ドアの前の廊下でうずくまっていた。


真っ白な顔で。




その姿を見て、思わず動揺してしまう。


ジ「さっちゃぁっ…!」


そう言って弱々しく俺の服の裾を掴んでくる。




ジ「くっうぅっ」


声を漏らしたかと思えば、大きく背中を波立たせた。


ジ「おぇぇっ!っぅっ…くっごめっ…げほっげほっ!おろろっ、ぇ"っ」ビチャビチャ!ビシャビシャビシャ


涙でぐちゃぐちゃのジェルの背中を優しく叩く。


「おお、びっくりしちゃったな…大丈夫、出し切っちゃいな」


ジ「んぅっ、つらいっ…げほっごほっ!んっ、げぇっ!ごふっお"ぇっ」ビチャッビチャ


普段弱音を吐かないジェルだからこそ、


ー今日はいっぱい甘えていいんだぞ、って。




恥ずかしいけど、手を繋いでやる。


弱々しく、握り返してくれた。




しばらくして、少し落ち着いたジェルがもたれかかってきた。


ジ「さむいっ…」


移動しようか、とわしゃわしゃと頭を撫でると、恥ずかしそうに微笑んだ。





ーふわ、っと、軽くなったジェルを抱いて。


寝室の方へ移動する。

◯ ※→←配信のきっかけ【橙くん・ノロ】【わたがし様リク】 ※



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1000(プロフ) - 天ちゃんさん» おけです!!!続編にて書かせていただきます! (2021年11月9日 22時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
天ちゃん(プロフ) - お久しぶりです!橙くんで、中耳炎お願いします看病などは、主さんのかきやす方でおねがいします (2021年11月7日 18時) (レス) id: 2141433d7c (このIDを非表示/違反報告)
1000(プロフ) - わたがしサブさん» お疲れ様ー! (2021年11月6日 14時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
わたがしサブ(プロフ) - 1000さん» まじか…さっき運動会終わって帰って来ました‼めっちゃくちゃ疲れた (2021年11月6日 13時) (レス) id: ad542db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
1000(プロフ) - こまりさん» おけです!!! (2021年11月6日 13時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひろぐ('∞') | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/100012311/  
作成日時:2021年9月15日 23時

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