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◯ ※ ページ27

ジェルくんside




声のボリュームがだんだんと小さくなっていくさとちゃんを見て、なんとなく察してしまった。


「さとちゃ…酔った?」


え、なんで?と言ったような感じでこっちを見てくる。


そんなに白い顔で見つめられても、なぁ。


乗り物酔いが無自覚って、それもそれですごいと思うんやけど。




ー自覚したのか、なんなのか。




ー熱中していたゲームから離れたからやろうか。




途端、びくっと背中を震わせた。


口を押さえているが、押さえている手も震えている。


「ころん!さっき食ってたやつの袋って残ってへん?」


こ「残ってるよっ!!!…へい。さとみくん酔った?」


「ぽい」


な「えっ、大丈夫?」


なーくんもひょこっと出てきて。




る「ころちゃん!ってあ!!」


莉「はいるぅちゃん負け!!!!」


こ「二人共しりとりなんてやってないで窓開けろぉぉお!!」


なんて、騒がしく。


俺も窓を開ける。


ふっと、ーーーーーーーーー。






なーくんside




ゆっくりと、優しく背中を擦る。


ころちゃんが袋を持って、さとみくんの前に構えている。


さとみくんは自分の服の裾をぎゅっと握っていた。


さ「んっごほっ…ごほっ、げほっ!」


吐けなさそうで、辛そうで。


とんとん、と、誘発させるように背中を叩いた。


さ「んぅっお"ぇっ!こぽっ、う"っ…ぇ"っ」ビシャッ!バシャッ ビシャビシャ





ーいつの間にか、小さな二人が窓を全部開けてくれたようで。


気持ちのいい風が入ってくる。




落ち着いてきたさとみくんに、ジェルくんが言った。




ジ「なぁ、さっちゃん?酔ったときって遠くを見るとええんやで」




遠くを、見る。




ふっと外を覗くと、そこには虹がかかっていた。






ーもうすぐ、大阪だ。




End


ーーーーーーーーーー


いや、るぅりーぬ少なすぎん?


すみません、全員看病なのに…


るぅりーぬ、一生懸命窓開ききっただけじゃん。かわいいけど。

ビール瓶【橙くん・喧嘩、腹痛、嘔吐】【梅様リク】→←◯



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1000(プロフ) - 天ちゃんさん» おけです!!!続編にて書かせていただきます! (2021年11月9日 22時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
天ちゃん(プロフ) - お久しぶりです!橙くんで、中耳炎お願いします看病などは、主さんのかきやす方でおねがいします (2021年11月7日 18時) (レス) id: 2141433d7c (このIDを非表示/違反報告)
1000(プロフ) - わたがしサブさん» お疲れ様ー! (2021年11月6日 14時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)
わたがしサブ(プロフ) - 1000さん» まじか…さっき運動会終わって帰って来ました‼めっちゃくちゃ疲れた (2021年11月6日 13時) (レス) id: ad542db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
1000(プロフ) - こまりさん» おけです!!! (2021年11月6日 13時) (レス) id: c9c3bdbfa2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひろぐ('∞') | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/100012311/  
作成日時:2021年9月15日 23時

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